クィックジャパン#88 真説空想少女学論考

とても良い記事だったので。

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なかなか「けいおん!」の魅力を評論するのは難しいのですが、この記事は「成長もの」という切り口でよく考察していると思います。
受け手次第でどうとでも解釈できるところがあり、的確だと断言してしまうことには躊躇がありますが、そういう見方ができる作品であることは確かだと思います。

個人的には「漫然と日々を過ごして成長を指向しないリアリズム」「日々の生活の繰り返しの中でいつの間にか成長しているリアリズム」を描いたことこそ、この作品の魅力なんじゃないか、と真逆のことをいってしまいますけどもw

この作品の魅力の分析は、あるいはこんな風にひとつのテーマに絞って評論していく積み重ねで、おぼろげに浮かんでくるのかも知れません。

テーマ : けいおん!
ジャンル : アニメ・コミック

「オトナげないアニメ」00年間の総括云々って記事を読んでw

本当はこれについての日記は昨日書いてたのですが、途中で消えてしまったので挫折していましたw
気を取り直して書き直しですよw

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これを読んでまず思ったのは、そもそもこの国に、アニメ・漫画界に評論の論壇があるのかなという疑問です。
70年代末から80年代初頭にかけて「ぱふ」や「アニメック」などの専門誌は評論雑誌を指向したことがあったと聞きますし、自分もその名残に触れたことがありますが、スポンサードの兼ね合いか、はたまたアニメ村の確執か、それともオタクの執拗な蘊蓄に辟易したのか、80年代末には専門誌から評論というベクトルは消失しました。
自分も90~00年代にライターとして業界に関わってはいますが、評論記事を書いたことはほどんどありませんでした。せいぜいマンガの紹介記事ですか。今のアニメ雑誌は見ての通り、提灯記事を乗せるだけの読むべきところのないグラビア雑誌です。
だからこのライターが「アニメ評論系の方々」というとき、それはおそらくそうした専門誌に存在しない論壇のことではなく、素人(いやそもそも評論の玄人というのもイヤな存在ですが)のやっているブログを指しているのだろうとぼんやり認識しますが、そんな誰だって書けるものを引き合いにだすのもどうなのよ、とも言いたくなります。
要するに、この国のマンガ・アニメの評論は今やただの素人のものになっており、誰でもしたり顔で好き勝手に評論ぶったことを言えるわけです。そういう意味で、このライターも、そこらのブロガーと比べて大した見識の差はないでしょうw

前置きが長くなりましたが、本論。

さんざん、記事を書いているライターを揶揄しましたが、くしくもこの文面は過日の日記自分がいっていることをほとんどなぞっているように、個人的にはこの見識に賛同するところは多いです。
というか、だから自分はこの記事を無視できなかったのですよw
自分はいわゆる萌えアニメが嫌いな人ですけれど、このライターも自分と同じできっと萌えアニメの隆盛を苦々しい思いで見ていた人なんじゃないでしょうかw 時代に背を向けて茨道歩いてるアホが自分以外にもいたわけですねw
ただ、このライターと違って自分はファンなので、「けいおん!」について「得体のしれないもの」で済ましてしまおうとは思いません。自分なりに考察は進めていきたいと思っています。
それはさておき。

00年間の総括は「萌え」だといいますが、じゃあ「萌え」がその以前には存在しなかったのかといえば、単に呼称が与えられていなかっただけで、萌えが訴求力を持つ流れはずーっと昔からありました。「ガンダム」のときにすでにセイラの面妖本(エロ同人誌)を作る連中がいましたし、「ゴッドマーズ」のマーグに黄色い悲鳴を上げていた腐女子もそこらにゴロゴロいたわけです。
じゃあそれら80年代の萌えブームと00年代の萌えブームと比べて、00年代のそれのなにが論点になるのかと言えば、80年代のアニメの萌えはあくまで付加価値であり偶発性の訴求要素だった一方で、00年代の萌えアニメは萌えそのものを訴求力の中心に据えて、合理化したことにあります。つまりこの記事も触れている「萌えの記号化」であり自分が言うところの「パズル化」が特徴なわけです。萌え記号をパズルのように組み合わせるだけで萌えアニメが量産できてしまう、そしてそれが手堅い商売だから業界も冒険をしなくなる。そうした流れが00年代を通じて確かにありました。
これは萌えアニメそのものへの批判というよりは、そうした粗製乱造を繰り返した業界と、それに無批判だった消費者に対する批判というべきでしょう。

とはいえ、実際のところは業界も無抵抗だったわけではなく、消費者も無批判だったわけではありません。
萌えを一要素と位置づけてドラマ性の強いオリジナル作品を作ろうという流れもありましたし、萌えアニメ個々の人気の差は、そのまま消費者の批判であり選別があったことを意味しています。
前者は結果としては多くが失敗に終わった。その悲哀を象徴するのがGONZOの興亡だと思います。
余談ですが、00年代、特記すべきアニメスタジオを挙げれば京アニシャフト、そしてGONZOになるんじゃないでしょうか。中でもGONZOはすごい。当初はオリジナルアニメに果敢に挑戦し、やがて「巌窟王」のような原作の大胆なアレンジ路線を模索、いつしか「ストパン」のような先鋭的萌えアニメを作る会社に変質し、ついに打ち出した究極の萌え記号アニメである「咲」が、皮肉にも新時代の旗手である「けいおん!」に真っ向撃破されるという華々しい最期w 
あえていおう。00年間はGONZOの興亡史にダブらせて語れるといっても過言ではない!w GONZO大好きだ!!w
また、消費者の選別について一概にいうのは齟齬を生むのでおきますが、業界にとって、気まぐれな消費者のニーズをうかがってきた00年間は、優れた萌えアニメへの挑戦の10年だったともいえます。ハーレムものから男性を排除したガールズもの、そして百合アニメと、萌えアニメの主流の変化は萌え心をいかにくすぐるか、いかに洗練するかというクリエイター側の苦心でもあったわけです。
そうした無数の挑戦を通じた模索の中から遂に「けいおん!」と「化物語」という成果が出た、ともいえるでしょう。
そういう意味では、このライターの記事はやや一面的な評価ともいえます。

個人的には、萌えに終始した00年間最後の年にして最大の成果が「けいおん!」という評価は、このライターと変わらないのですが(「化」については保留w)、その後を継ぐものが「ソ・ラ・ノ・オ・ト」という評価はどうかなぁと思いますw

「記号化」「パズル化」そして「エロ」という「00年代萌えアニメ三点セット」「けいおん!」がいかにして正面から撃破したか、どうして新しい市場を開拓しえたのか、その方法論が明確に解析されて咀嚼され、業界の新しい普遍的な流れとなっていくためには今しばらくの時間が必要でしょう。早くても00年代夏以降から、ようやく「けいおん!」への挑戦がはじまるのではないかと思っています。その前に「けいおん!!」がもう一歩先に行ってしまうかも知れませんがw

まあ、こんなところで。

テーマ : けいおん!
ジャンル : アニメ・コミック

イラストコンテスト発表

芳文社で主催されていた原作けいおん!イラストコンテストが発表になりました。
版権の関係からか、アニメ版のイラストは対象外という注意書きのあったコンテストですw
製作委員会システムもいちいち細かい区別があって大変だね!w

 サイト

受賞作をみてみると、今時の絵が上手いオタクばかりが受賞しているのではなく、なんだかほっとします。
芳文社の良心を感じるコンテストでしたw

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