【映画読解】映画「けいおん!」感想と読解。第六稿w

19回目を見て帰宅しました。6枚目のフィルムはあずにゃんの後ろ頭でした。大きな大きな大きいな~♪のシーンではなかったかも。あとでライトボックスでちゃんと見てみよう。白手買ってこなきゃ

でまあ、今回は改めてまた総ざらいの意味で見て見ましたが、ほぼ読解は終わった感じがします。ただ1つだけ大きな謎が…それはやはり卓球のシーン。というか作中に登場する幾つかのマジックナンバーです
今回初出のネタもありますが、以下に今回の観劇で気づいたことやおさらいを書いていきます

■ 唯の部屋の時計

前回の考察で、こう書きました

あと気になったのですが、憂との会話の「大学に行ってもみんなとお茶できるかな?」の台詞のシーン
よくみてみると、唯の頭だか首だかが動いて、少しの間、目隠しされた窓がうつるんですが、そこに時計がかかれていないように見えました(まるでオカルト話みたいになってきたw)。これは本当に一瞬なので自分も確信がありません。「あれ?今時計かかれてたか?」って思ったくらいだったので。ちょっと次回以降そこを見てみます

この点、今回2度確認しましたが、やはり「大学行ってもみんなとお茶できるかな?」で一瞬映る窓と目隠しの隙間には、時計は書かれてません
ただ、それはカメラの角度によるもので、窓の枠と時計との間の空間のために、角度的にたまたま時計が見えない(というか描かない)だけのものだったかもしれず、確信的に解釈を取ることができません

現時点でこの唯の部屋の時計が窓にあり、目隠しで隠されているシーンに関しては、その時されていることが「時間とは関係がない」という意味に解釈すべきかなと思っています
つまり最初の解釈に似るわけですが、ホテルのシーンや部室のように「時間のない世界」ではなく、時間はあって時は流れているけど、時は関係がないことなんだよ、という超越性の意味かと思いました
最初の「ワールドワイドな曲ができちゃうねこりゃ」というシーンについては、唯が梓を思う気持ちのこと、そして唯と憂の関係性、みんなでお茶をすること、これらは時間と無関係にあること、ということでいいんじゃないかな、と思います

もしこれを、「時間による変化を目隠している」と解釈すると、物語の前向きさとは整合しないように思われます。だから自分としてはこの解釈をとりたくありません…願望として
ただ、監督の超越者としての視点からみれば、これらのことの変質は厳然として起こりうることとしているかもしれません。その点はどちらにも解釈が成り立ちます。EDなどは音楽を捨てることをほのめかしている映像とも取れますし。そしてどちらであるか判断する材料は、自分はこの劇中にないように思います。監督もあえて判然とは表現していないんじゃないでしょうか。ただ、監督がこの作品で一貫して訴えているのは「変わらぬ絆」であることだけは明白であろうかと思います

ひとまず、憂が大丈夫っていってるなら大丈夫ってことでいいんじゃないかな?w

あとちなみに、ギー太を映して時間経過を見せるシーンでは、窓枠に時計は置かれていません

■ リユースカップ=ティーカップ

これまた間抜けな話ですが、カップはこれティーカップのことですね。「捨てない、持ち帰らない」は先輩たちにかけていたのではなくて、梓が持ち帰ろうとしたあのティーカップにかかっていたのですねw つまりこれは梓に対するクリエイターからのメッセージと読むべきかと思います
再度そのつもりで前向きに読みなおしてみると、靴同様に、捨てずに部室において使い続けるべきもの、ということになりますか。梓が先輩たちと共にあることを促すメッセージと読むべきかもしれません

■ 冒頭の椅子の上のパンスト


再確認しましたw
やっぱり左側、赤い蝶ネクタイした首の長い白鳥から女子高生の足が生えてる絵でした、キモいですw
まああれはトキってことなんでしょうねw
 
■ 飛行機雲と飛行機の音

再確認しました。するとやっぱ、川上さんからのメールの後、飛行機の音が入ってました!w
やはり基本的に飛行機の音は、未来からの予鈴の意味ということでいいように思えます
ちなみに飛行機雲に飛行機の音がかぶるシーンは

1)ゴミ捨て。唯が「先輩らしいことをしたい」といった後の雲→よくわからないが実は未来 ★
2)部室。「今までにないスケールの大きな曲ってことだよ!!」の後の雲→濃淡2つの雲がクロスする=過去と未来の交差
3)川上さんからのメール「詳しいことは携帯でメールするってさ」の後の雲→先の見えない未来。2羽の鳥
 ★
4)プラグを唯から奪ってさわ子が刺した場面、転んだ唯のバックの雲(一瞬出る)→よくわからないが実は未来
5)ロンドンライブで唯がビックベンの時計を見たシーンの後、唯なめ雲→よくわからないが実は未来
 ★
6)ロンドンライブが終わるときの4筋の雲→右へ向かう=画面右に向かっているので明白に未来。4羽の白い鳥
7)屋上。風が吹いた後唯が見上げる雲→右へ向かう=よくわからないが実は未来。1羽の鳥
 ★
8)屋上の4人と梓が見上げる雲(7の雲と同じ雲)→右へ向かう=彼方未来へ向かう雲であることがわかる。1羽の鳥 ★
9)窓越しに梓が見上げている窓ガラスに映る雲(7の雲の鏡写し)=過去のことを思う
10)唯が指で三角形を作って見上げる雲(9と同じ角度)=過去のことを思う


★が飛行機の音

雲6)での4本のうち横にまっすぐ流れている飛行機雲についてですが、よく見てみると最後右端で雲に突っ込んでいるので、画面を横断してはいませんでした
画面を横断するにはやはり梓が必要なのかもしれません

■ メール。未来からの招待と、未来との約束

ということで、今になって川上さんのメールとのやり取りをまとめておくと
川上さんからのメールは未来からの招待状ということでしょう。つまりロンドンという過去の旅で過去を共有した5人が、未来からステージに招かれる。それに上がることを5人で決めて未来へ返事をするのは、未来と約束するという寓意でしょう。これは予約することによって放課後ティータイムが成り立ち、5人が共にあることが彼女たちを一つの未来に導くという前回の解釈とも整合しますし、ステージの雲が全部未来行きなのも整合します

■ 回るw

ささいなことですが。回転追加w
天ふれで梓が部室に入室する前の紅茶を注ぐ順番は右(時計)回りでした。彼女たちが未来に向っていく暗示でしょう
また、ヒースローについたときの動く歩道、バックにある広告はロンドン・アイの広告。ロンドン・アイの回転の向きは過去向きでしたから、ロンドン・アイは過去の象徴であって、ロンドンが過去の世界である寓意でしょう
まあいずれも過去の仮説を支持するものでしかないです

それと、問題のOPの紅茶を注ぐ順番が左回りである件。これは素直に部室での5人のティータイムが終わる、という意味に捉えていいと思います
また飛行機天井モニタでの飛行機の向き(時計回りしてから左方向へ飛んでいく)については、卒業という未来を口実に(あるいは未来を前にして)過去に向かうという、物語の流れ通りの解釈を取りたいと思います

■ ホテルアイビス417号室。マジックナンバー「4」+「17」

というわけで今回の主題となるネタw いくつかのマジックナンバーについて

唯と梓が泊まる部屋は417号室です。この数字は4と17に分解できるわけですが、いうまでもなく4は先輩たちのことを意味する数字として連想され17は入国審査のシーンにあったように、梓を象徴する数字として作中に登場しています(梓は17歳であり、入国審査のゲートのナンバーも17番)。ちなみに、律たちの部屋の号数はよくわかりませんでした。コネクティングルームには普通、それぞれ別のルームナンバーが振られるので、多分418か416ということになるのでしょうが、不明です。次回チェックしてみますが、多分わからないだろうと思いますw
でまあ、4+17は文字通りコネクティングルームの一方が先輩たちの過去の部屋=部室の寓意であることと一致します。つまり唯と梓の部屋は梓を意味しているわけで、「あずにゃんはこっちでしょ」ってのはまさに、ですかねw

まあこれは問題ないんだ。予想を裏打ちするものだからw

■ 半音の半音のズレ。マジックナンバー「1/4」

というわけで、4という数字が登場するところがもうひとつあります。寿司屋のライブでの「半音の半音ズレてる」です
1/4音、梓はズレている…この梓のズレが、先輩たちとの1年間のズレというならわかるのですが、なぜ1/4なのか?
先輩たち4人との1年間のズレだから1/4なんですかね? あるいは、4人と1人にズレがあるという意味? まあ現時点ではいずれにしても、梓と先輩たちとの間にズレがある、という大意だけ拾っておきますw

■ そして…卓球w

これが本当にわからんのですよw 先輩たちの3年間に対して1年のズレってことでしょうか
スコアの推移を見ると 「1-0」→「2-0」→「2-1」→「3-1」なので、梓のスコアが「0」なのは入部前と解釈するとして、だとすると「3-2」にならないのは不思議なんですよね…それとも「先輩が2年になっても3年になっても1年の差は埋まらない」と読み替えるべきでしょうか?
卓球は本当に理解不能です。24回みても自分には理解できないかもwww

■ 仮のまとめ:梓の孤立・疎外感から作品の構成を見る

でもまあ、大まかなところでほとんどの謎は解明されたと思うので(?)今回は作品の大筋を読解し直す上での、アウトラインというか、ここまでの仮のまとめをしてみます

今回の気付きですが、留年の話で脅されている唯と律を脇に、梓がごちそうさまと手を合わせるシーン。唯と律にはバウムクーヘンはあるのに、梓のバウムクーヘンの食べ終わったお皿はありません
もちろん素直に読めばこれは食べ終わってムギに皿を返しただけ、ということなのですが、過去に解釈したように、バウムクーヘンが年輪=過去の蓄積の寓意であるなら、梓のもとにこれがないのは暗示的です。梓が先輩たちと過去を共有していない、という寓意だからです

さかのぼって、梓はDDごっこでもハブられていましたが、OPでも唯の化粧鏡を4人で仲良く覗き込むシーンではひとりカメラを持ってつっ立ってたり、唯がケンケンパをするシーンでもひとり無表情に近い表情をしていて、梓は冒頭から疎外感を感じていることが度々描かれています。これはまず気づくべき物語の前提設定です。そしてこの梓の疎外感は、先輩たちが梓に対して隠す歌の件もあって、梓の先輩たちへの心理的な壁になるわけです

その梓に対して、梓を卒業旅行に巻き込もうとするのはりっちゃんで、強く誘うのは唯です。律たちに意図する狙いがあったわけではありませんが、結果としてはロンドン旅行が寓意したものは過去の旅であり、ロンドンで、過去を先輩と共有していなかった梓が過去を先輩と共有する体験をする。ロンドンで梓は先輩たちと共に歩ける靴を手に入れ、先輩たちの過去に導かれます。そして5人は未来からのメールで未来を暗示するステージに立ちますですが梓の未来への不安、混乱は解消されません。一方で唯たち先輩4人は過去を旅することで、自分たちはいつものままの音楽を梓に届ければいいのだという自己肯定を獲得して帰国します

そして、帰国後、梓と先輩たちは過去を共有した者として、共に卒業ライブのステージに立ちます。ですが厳然として先輩たちが卒業するという現実は変わりません。その現実を埋めるために、唯たちは梓に送る歌を完成させ届けます。「天使にふれたよ!」は梓への思いと感謝を込めた歌であり、梓に翼を与えるための歌であり、厳然としてある時間のズレを越えて思い続ける絆を確認する歌です。そして5人でいることは放課後ティータイムという未来の予約でもある。そして卒業した唯たちが、未来においても梓と共にいることを暗示して物語は終わります

というわけで、物語の構成をこの点からみてみると、この映画はこういう流れになっています

梓の疎外感と先輩たちの問題意識→過去への旅、梓と先輩たちとの過去の共有→未来からの招待→卒業ライブ。唯たちの部活動の総括→天ふれ。思いの伝達。過去から未来に続く変わらぬ絆の確認→未来の暗示

というわけで、大体この作品の構造は見えたという感じでいいんじゃないかなーと思うんですが、どんなもんでしょ


今回はこんなところでw


■ 追記改訂(14日2:30)


半音の半音の項目追記、改訂

■ 追記(15日1:00)

ぼーっと24話を見返していたら、すごいことに気付きました
24話で天ふれを演奏した後、梓がアンコールを求めて、唯が「じゃあ今度はあずにゃんも一緒に!」梓が「はい!」というのは、これはまさに映画の読解と整合しますね。天ふれの後の梓は、これからもHTTで仲間という
映画とテレビは同じ事を別の角度から描いているだけで、映画のためになにか新しいことや違うことを描いていない。それでいてあれだけ魅せる
今更ながらですが、これこそまさにすごいことだと思います
 
■ 追記(15日1:28)

22話を見返していたら、5人で観た雪を、映画では先輩たち4人でしか見ていないことに気付きました
映画のあのシーンは22話のこのシーンと対比すべきものだったのかな?
22話のは、梓が先輩たちといることの暖かさ、多幸感を再確認したシーンで、それを映画では寝ていて感じないというのは、梓が先輩たちと卒業でひととき別れることを暗示していそうです

また、23話のホワイトボードと映画のホワイトボードでは書かれているものが一部同じです
○×ゲームやあずにゃんチョコのアリ、しりとり、ぐるぐるの試し書きは23話と同じでしたw

なんだかな。テレビとは改めてすりあわせて見るべきかもしれません

続きを読む

テーマ : けいおん!
ジャンル : アニメ・コミック

DATE LOG
11 | 2011/12 | 01
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ARCHIVE
ブログ内検索
管理人について

超記憶術先生

Author:超記憶術先生
元業界人(コミック系フリーライター)
Twitter:@SuperMnemonic

問うまい


我の深部にHTTが潜伏したる理由を


我も亦 知らぬなり


こういう管理人w

RSSフィード
"けいおん"特化型ファンブログです
けいおん関連情報&けいおん声優の情報、及び、管理人の感想、考察、イベントレポートをメインに記事を構成しています
山田尚子監督関係の作品記事も取り扱っております
けいおん大好き!!
山田監督大好き!!(笑)
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
リンク