スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

QuickJapan99号 吉田玲子・豊崎愛生インタビューレビュー

過日発売になりました、QuickJapan99号をゲットしました!
アニメ特集記事の中でけいおんが取り上げられ、吉田玲子さんと豊崎愛生さんがインタビューを受けています。豊崎さんは安定の回答として、脚本家の吉田さんが公式ムックやアニメ専門誌以外の場所でけいおんについてインタビューを受ける機会は極めて稀で、そういう意味でも、また内容的にも短いながら見所のあるインタビュー記事でした
 
qj_20111212200414.jpg
意外と面白い記事だったかもw
 
買うか買わないかはファン度によるかな?という感じ。ボリューム的には決して多くはなく、内容的にも「ふむふむ」と読むか「ふーん」で終わらせるか、ファンによってわかれるんじゃないかと
ですが、自分は買って大満足でした

記事としては映画の話題に特化したものではなく、けいおんという作品のリアリズムについてアプローチするものです。ですがこのインタビューを読むと、吉田さんのけいおん!に対する制作姿勢が確認できるほか、ようやくけいおん!について、「日常系」「空気系」とか「なにもない」とか「成長してない」とか、その類の評価は決して適切ではない、ということがスタンダードになってきたことをはっきり感じます。またそれを掘り下げているという意味で、特筆に値するインタビューです、そういう意味では個人的に溜飲の下がる内容で、これらの点についてインタビューの投げかける質問が抜群にいいです。そう、これ聞いて欲しかった!って質問をしてくれています
ということで、自分の評価は誰がなんと言おうが断固買い!ですw

ということで、今回も勝手販促記事として一部かいつまんでご紹介w

■ 記事構成

P122-123 吉田玲子インタビュー
P124-126 
豊崎愛生インタビュー


■ 吉田玲子インタビュー

――『けいおん!』のスタッフには「リアルな女子高生を描こう」という明確な意志が最初からあったんでしょうか?
吉田 (前略)普通の女子高生の目線で作るっていうのはスタッフ共通の意識だったと思います。しかも文化部なので勝ったり負けたりという大きな起伏のない、文化部の部活をやっている子たちの目線をずっと意識していたと思います。
 
けいおんが「文化部系部活もの」であるという評価はここ数ヶ月のインタビュー記事でようやく現れ、そして定着しつつある感じを受けますが、吉田さんの口から出てくると改めてそれを強く感じます。自分はけいおん!について2年前の記事で述べたように、昔っから「70年代のスポコン系部活ものの現代的焼き直しである王道部活もの」という評価でいましたから、こうした評価がようやく一般的になってきたことに溜飲の下がる思いがします
つーか今日までそういう評価を下せなかった評論家ども。気づくのが遅いんだよ!!

――『けいおん!』は物語性が希薄で、日常のコミュニケーションだけを重視した「日常系」とか「空気系」の作品なんだみたいに分析する人もいますが、吉田さんはどのように考えて脚本を書かれていますか?

この質問を吉田さんにぶつけるか!
この質問だけで買いですよ買い
だからあえてここに吉田さんの回答は引用しません。買って読め!w
でも案外さらっとかわしています。ただし自分の読みと一致する回答をもらっているので個人的には満足ですw

この後、けいおんのリアリティについて質問が重なりますが、これらも質問が良いです。ぜひ読んで欲しいです

――(いわゆる萌えキャラの)類型的なキャラに当てはめて脚本を書いているわけではないせいでしょうか。
吉田 そうですね。当てはめて作るというより、作り手たちとキャラクターが一緒いて喋ってたりする感覚ですかね。

このへんは山田監督も同じ主旨のことをいくつかのインタビューで述べていて、けいおんが監督、脚本他スタッフの共通認識、共通理解のもとで作られていたことが改めて確認できます。初めからテンプレ萌えアニメなんか眼中になかったんですよね

――そういうものが、そうしてこれだけの超人気作品になったと思いますか?
吉田 ずっと不思議なんですよ(笑)。(中略)どう見てほしいかっていうのは、そんなに意識したことがないですね。

なんという意外な気の抜ける返事w まあヒットを狙っていた風ではないですよね。まあ個人的には見解がありますが…
このあと、更にインタビュアーが良い質問を畳み掛けていきますが、それはどちらかと言うと買って読んでもらいたいです。これはある意味今までけいおんについて「日常系」だの「ドラマがないだの」と言われてストレスためていた自分みたいなファンの溜飲を下げる記事ですから! 本当にw
そうなんだよ!そうそう!ってことを次々に言ってくれるのでw

というわけで、ひとつだけ以下に、ある質問に対する吉田さんの回答の一部を引用してみます

吉田 いろんなことを感じたり経験して、そのたびに違うことがわかったりもするし、何も変化が起きない時もある。そうやって過ごした時間が積み重なったのが成長ってことになるのかなと思います。

この回答だけで自分はもう涙が出る思いなんですけど!
そう。まさにこれがけいおん!の
描いた成長でありドラマですよ!!


ホントこのことがなぜ伝わらない輩がいたのか…この3年間感じてきた鬱憤が晴れる思いがしますよまったく
作品をやり遂げた今、メイン製作者がこれまでのものの真価が見えぬうすら評論家共に貼られてきた「なにもない」だのといったクソみたいな侮辱的レッテルに対して「それは違う」という明確な否定の意思を示していることが、個人的には身震いするほど嬉しい! そうとも今こそ言ってやる。空気系とか日常系とかいってきた評論家共は土下座するか看板降ろせ!てめえは評論家失格だ! ってこれ俺いつも言ってたけどw
 
■ 豊崎愛生インタビュー
 
このインタビューでも、豊崎さんの仕事に対する姿勢やプライドの話はいつも通りです。彼女はきっと大声優になりますね
またこの記事でも、インタビュアーがけいおんに対するこれまでの一般的な不当なレッテル「事件がない」といったものを豊崎さんに、そうではないんですよねと投げかけており、質問に溜飲が下がります。またそれ以上に豊崎さんの回答が饒舌でとても嬉しい。正直これ短いので全編読んでいただきたいです
数ヶ所印象的な部分を列記するにとどめます

――その(女子高生の)独特の可愛らしさを誇張するわけでもないですか?
豊崎 そうですね。
「アニメーションだから誇張しよう」っていう考え方はやめよと。

この辺はいつもこの作品について言ってることですが、さらにいろいろ語っています
また映画のアフレコについて

豊崎 いえ、今回のアフレコは九月にやったんですけど、まだまだ完成していない絵もありました。でも完成していないというより、その場で監督が「この顔はもうちょっとこうしたい」みたいにアフレコ中にアイデアを出されて、だったらこういうふうに演じます」みたいに話し合いながら作らせていただく感じでした。
 
ということで、アフレコは9月だったそうです。アフレコ直後にインタビューがあった雑誌記事も多かったですから、それがいつのタイミングだったか参考になりそうですね


ということで、個人的には断然買い、だと思いますw


テーマ : けいおん!
ジャンル : アニメ・コミック

No title

>名無しさん
コメントありがとうございます
全くです。浮き足立たないで原点から離れないようにというバランスと志がとてもよかった。自分はその点では第一期スタッフを揃えようと奔走した中山Pの方針も高く評価しています

インタビュアーさんの希望だったとしても、そう思う人だったっていうのが嬉しいですw
一般論として複数の仕事を抱えたライターが上辺の知識しか仕入れないでインタビューにのぞむことは少なくないのですが、けいおんの場合、どういう上辺の知識を仕入れることになるかというと、評論筋で幅をきかせてるゼロ年代論とか空気系論とか、そういうところの認識で取材することになっちゃうわけです。もしそういう人が取材していたら、そもそもこういう質問自体がでてこないんですよね。その点、QJのインタビューはよかったですw

No title

かつて、吉田さんが手掛けられた1期1話の脚本を読んだ時点で山田監督が「これだ!」と感じた、とインタビューで答えられていましたが、その時点でここまでの作品になろうとはお二人とも想像されてなかったでしょうね
そして2期へと続いて、映画になっても・・・浮足立つことなく、ファンを蔑ろにするような独りよがりになることもなく、よくぞこのバランス感を保ってやりきってくれたと思います

あと映画公開中にもかかわらず、あえてこういった質問を投げかけたインタビュアーにも感心しますが、実はこの方自身がその答えを聞きたかったのかも・・・と邪推してみたりw

No title

>TTさん
了解です。同じですよね
多分、うちのブログを見にきてくれているけいおんのファンの方は、多かれ少なかれ、そのへんのところはわかってこの作品を見ているんじゃないかと思います

No title

なんどもすみません。
>キャラクターが生きていながらも、メタレベルではその生き方にクリエイターの作為が存在する。
このニュアンスの文を「魅せ方」のあたりにぶち込む予定だったのですが抜けてました。
>ストーリーのためにキャラクターをコマのごとく配置して動かす話
まさにこれと対比させる形で文を書きたかったのですが如何せん私の描写不足でした。
わざわざ長いレスありがとうございます。

No title

>ろむせん!さん
コメントありがとうございます&はじめまして!
そういうセリフが白々しくなったらもう全体が台無しですよね
漫画なんかでもキャラが勝手に動くということがよく言われますが、キャラの意志とクリエイターの打ち出したいテーマを調律して自然に見せる物語作りは本当にすごいと思います

吉田さんからようやくこれまでの巷の評価に対する反応が見れたのが本当に嬉しいです。ていうか下世話な話、このタイミングまで何も言わないっていうのもかっこいいなってもありますけどw 生み出した作品を信じているからこそでしょう。プロはかくあるべしと思います。最近は自分の作ってる放送中の作品について、twitterでべらべら喋るクリエイターの多いこと多いこと…そういうのにも辟易してたんで、そういう意味でも気持ちよかったですw

No title

>TTさん
コメントありがとうございます
個人的には理想的なのはキャラとストーリーやドラマが両輪の状態だと思っています。これがキャラ偏重になってきたのは80年代くらいからなんですが、その極北が00年代に席巻した萌えキャラアニメだったと思います。最近はその反動か知りませんが、ストーリーのためにキャラクターをコマのごとく配置して動かす話もでてきてますが…どちらも偏っているように思います。まあそれで面白ければいいじゃんというのはあるのですが…
で、けいおんという作品は、製作者がキャラクターを自然に動かすことにものすごく執着しながらも、同時に作り手に一貫して「このキャラクターたちは"かくあるべき"」という理念、あるいは信念がある。それがこの作品の描くキャラの日々にドラマを生み出しているわけです
キャラクターが生きていながらも、メタレベルではその生き方にクリエイターの作為が存在する。そういう作りはある意味、物語作り、ドラマ作りの原点に回帰していると思います。それがこのインタビューで吉田さんのいうところの「特に新しいものでも古いものでもない」のだろうと思いますし、個人的には、そういう作品が主流派である「偏った作品群」を破り時代を作ったということが、けいおんがアニメ史のひとつの金字塔たる所以だと思っています

でまあ、これをいい忘れていたんですが、全くおっしゃるとおりで、日常系とかなにもないとか言ってた連中は本当に評論家やめろっていいたいわけですよ!w ほんとにちゃんちゃらおかしいですよw

いきなり失礼します

やはり制作サイドからの言葉は心強いですね。

演劇や脚本に携わっていたのですが、ストーリーやテーマに合わせて無理やりキャラを動かしたりセリフを言わすと浅はかになりやすいんですよね

プロではないですが知り合いの脚本家はセリフはキャラクターが必要なタイミングで勝手に(頭の中で)喋ってくれるから大筋さえ考えれたら脚本書くのは難しくない。むしろ愛したキャラクターほど脚本が完成したあとも勝手に動くから困るw
と言っていました



やはりキャラクターや監督やスタッフが一丸となって(俗に言うスタッフに愛されてる作品)つくられたものは言葉では言い表せれない感動がありますね


インタビューに興味わいたのでちょっと買ってこようと思いましたw

No title

まず何よりも、未だにけいおん!がただの日常系だと思っている人がいたことに驚きです。
アニメというのはストーリーありきじゃありません。
どうしたってキャラありきです。
キャラがストーリーを作っていくんです。
だからこそけいおん!は素晴らしい。
細かい仕草や表情の描写、そしてその丁寧さと積み重ね。
まさに彼女たちが生きているよう。
まさに彼女たちが人に作られたレールの上でなく、自ら物語を創り上げているかのよう。
たとえそれが非日常的なものであろうと、それが日常的に見えるほどの魅せ方。
確かに人によって評価は様々です。
この作品にはアクション系作品のような激しさはありません。
ミステリーやサスペンスのようにドキドキハラハラもしません。
ですがこれほどの作品に「中身がない」
これをアニメに関わる人が言っているとしたらギャグでもちゃんちゃらおかしいですね。

すみません。
当たり前のことをこんなところで。

No title

>通りすがりさん
コメントありがとうございます
あ、そうそう!それも記事にしようと思っていたのに、吉田さんの方に熱が入りすぎて忘れていたw あれもとても興味深い文章でしたね。読み物として面白かった! なんでこの作品を語る人は門外漢のほうが面白い記事書いてくれるかなあと思いましたよw

No title

お疲れ様です
P138~139の社会学者古市憲寿氏の評論のけいおんに関するくだりも個人的になかなか面白かった
アニメは見ない自分に評論を依頼するなんて、と愚痴りながらの評論ながら、
逆にアニメ専門評論家のステロタイプな物言いよりは楽しめるかなとw

No title

>まんぼうさん
コメントありがとうございます
映画ですねw 最初はやっぱ「考えるな。感じるんだ」でしょう!だから正しい見方だと思います。自分も今の思索が一段落したらまた感じるままに鑑賞しようと思っていて、それが楽しみでもありますw

今日見てきました

遅れ馳せながら今日見てきました。
記憶術先生の分析を頭に入れながら見ていましたが、途中からもうどうでも良くなってww
純粋に楽しみました。
上級生四人の目線で見たいたせいか、不思議と涙は出ませんでした。
感動とか感激とかとは違う感覚です。ものすごく爽やかな」気持ちとでも言うのでしょうか、
「なんて素敵な娘達なんだ!」と思い「素敵な高校生活だったね!」と声を掛けてやりや気持ちです。
EDの最後のザ・フーへのオマージュも最高でした。
BDが発売されたら是非買って、先生の分析を見ながら楽しみたいです。(^^)

コメントの投稿

Secret

DATE LOG
07 | 2017/08 | 09
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ARCHIVE
ブログ内検索
管理人について

超記憶術先生

Author:超記憶術先生
元業界人(コミック系フリーライター)
Twitter:@SuperMnemonic

問うまい


我の深部にHTTが潜伏したる理由を


我も亦 知らぬなり


こういう管理人w

RSSフィード
"けいおん"特化型ファンブログです
けいおん関連情報&けいおん声優の情報、及び、管理人の感想、考察、イベントレポートをメインに記事を構成しています
山田尚子監督関係の作品記事も取り扱っております
けいおん大好き!!
山田監督大好き!!(笑)
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。