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「映画 けいおん!」 私的レビュー

 
「次」は、もうない。「今」は終わる
最後の学園祭で4人はその痛みを知った
 
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永遠に続くかに見えたモラトリアムの楽園を追われたライブの後で、
それでも繋がれた手の中に残ったものがあった

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絆。それが4人が学生時代に得た最高の価値だった

   
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屋上で、不安を訴える唯は、律の制服の背を握り締めてずっと離さない
この歌も梓の羽根になるかな?と聞く唯に律は、照れながらも真直ぐ応える
夢想家と現実家のふたりは対極の人間でありながら、互いを認めあい、支えあってきた
屋上で、手の冷たい澪と手の温かい紬が同じく冷たくなり
ふたりが同じ気持ちでいることを表現している
怖がりながら仲間に引っ張られて新たな扉を開けてきた澪と
仲間の挑戦を常に信じてきた紬もまた対照的なのに
その手は固く握られ、その髪は編みこまれている
 
軽音部を通じて出会った4人は
自分とは異質な他者への理解と共感によって繋がってきた
そしてそれが彼女たちが生み出す音楽の力の源だった
 
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1年遅れて4人の元へやってきた梓は
かつて澪にそのことを説かれ、受容して軽音部の一員となった
 
だから、梓はそんな4人の有り様を肯定し是認する存在だった
その音楽は、4人にとっての翼だった
だから、梓はただそこにいるだけで4人を幸せにしていた
   
彼女自身が知らずとも、4人にとって梓は単なる「後輩」に留まらない特別な存在だった
 
 
5人はロンドンに旅立つ
4人と梓の間に横たわる1年を埋めるために時を遡る過去への旅
梓は4人と共に歩く靴を手に入れ、時のない部室で唯に捕まり過去を共有する
 
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一方、4人は、旅を通じていつもと同じ
等身大の自分たちの歌を梓に贈ることを密かに決めた
 
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4人は彼女たちが高校時代に培った最高の価値を
繋がり続ける絆を、梓に贈る歌に込める
   
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写真やロゼッタストーンと同じように時を越えて梓の心に留め置かれ
この「今」が終わる痛みを、ひとりでも乗り越える強さになることを願って

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その価値の伝達はまた、
4人にとって自分たちの青春時代の存在意義を賭けた卒業課題であり
この時代を終えるために、決して逃げてはならない試練だった
 
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別れの時を前に、4人と1人はそれぞれの場所で、
ひとつの未来へと続く一筋の飛行機雲を共に仰ぎ見る
  
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そして、ただ一度、ただひとりのためにその歌は歌われる
ひとつの未来を共有する約束のために
 
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果たして、4人の歌と思いは梓の心に届く
 
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梓は、4人が高校時代に培い残した絆を、ただひとり心に留め記す「天使」になった
  
 
横断歩道を渡りきり、青春時代を終えた4人は
わずかに大人になって、橋が渡す未来へと駆けていく
 
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彼女たちは、その絆を覚えていることによって、時を越えて繋がり続ける
そしてその物語は、やがてまた始まり繰り返していくだろう
 
 
=========================================

先日twitterに呟いたものの再編集ですが
これまでの自分のプロット理解に基づいてレビューを書くとこういう感じになります

まあ、キャプチャーの練習とかいろいろ理由はあるわけですがw これからまた考察の総括をやるわけで、そういうことの前に、まず直感的に自分の作品理解が伝わるものを書くべきかと思って作ってみました
自分の作品理解はTVシリーズから一貫していますし、映画は合わせて理解されるべきものと思います

最終回の前段はs2e20であり、それがs2e24に繋がっているというのは、従来の作品解釈で、映画でもこの点は全く同じです。ただ、梓にフォーカスしていたTVシリーズに対して映画で掘り下げられていた関係性は、4人にとって梓とはなんだったのか、という点だろうと思います。それを語るにはやはり、s1e10あたりまで遡らねばならないでしょう
この作品構造が、自分の解釈の根幹になる部分ですね

テーマ : けいおん!
ジャンル : アニメ・コミック

No title

>通りすがりさん
コメントありがとうございました
自分は基本的に他のファンの意見はその人の意見として尊重する立場をとっています。ですので、どこかのブログや伝言板で他人の意見に噛み付いて論戦をしたりもしていません。ただ、評論家の意見や、不特定な巷の俗説に対して異がある場合には否定的表明も批判もしますし、そうした記事は過去に幾つか書いています

他のファンからある見解に賛同を求められたとして、自分の理解と相容れない部分がある場合は、同意しない立場と自分の見解を表明し、否定はしないようにしています。誰もが自分の見解を表明する自由は当然あります。ですがそれは私の見解ではないわけで、必ずしも賛同することはできません。このブログが私の意見の発表の場であるように、異なる意見の方は、ご自分の場を作って発表するのがもっとも良いと思っています
自分はそのような方針で、他者との衝突を避けているつもりですので、ご了解ください

あと、自分の意見はこことtwitterくらいでしか公表していません。もちろん同意者が増えたら嬉しいですし、そのために発信しているわけですが、来訪者も多くはないので、自分と同じ見解をとっている人はファン全体から見ればそう多くは無いんじゃないかと思います

箴言として受け止めておきます。ありがとうございました

No title

あなたの考察もなかなか鋭くて面白い。が、他の人の考察を認めようとしない態度は改めたほうがいい。反論するならまず他の人の話をちゃんと理解してから反論しないと、的外れな、意地悪な味方をすれば「自分がそういう味方が出来なかったからくやしい」と屁理屈を言ってるようにしか見えない。せっかくこういう考察が出来る人なんだから、他の人の考えも考慮する心の余裕が欲しいね。色々渡っててあなたの発言が気になったので一言だけ言いに来た。

No title

>じゅうおん!さん
繰り返しになりますが、作品は一貫して4人と1人の関係性が描いているので、「天使にふれたよ!」はその文脈で読むべきと、自分は思っています。梓が4人が培った価値を継ぐ者であり、「天使にふれたよ!」がその価値を伝達、継承するための歌である、という点はTVシリーズ当時から指摘している通りです

原作りっちゃんは、大学編でもボケやツッコミでは高校時代と同じようなパワーはあったと思うんですが、ASTのリーダーでしかなくなったという点でちょっとポジショニング的に弱くなったとはいえるかもですね。もっとも、大学編は振り返ってみると恩那組が準主役になっていて、相対的にAST自体のポジションが弱くなっていたかもしれませんが…

贈られた言葉

 『天使にふれたよ!』は「あずにゃんは私達の天使!」という内容ではなく、やはり「放課後ティータイム5人皆が天使」としている。だからこそ先輩4人から梓に贈る曲として相応しいんでしょうね。
 中野梓は立派な放課後ティータイムの一員であって、決して「お客様」とか「居候」などではないし「先輩4人のアイドル」などという“浮いた”存在でもない。それどころか桜高軽音部の継承者であり「桜高軽音部イズムの体現者」たらねばならない。
 この二点を5人全員の共通認識として確立し、先輩からの“申し送り事項”として梓に伝達する。それが『天使にふれたよ!』に課せられた役割だった。それ故この曲は「あずにゃん賛歌」ではなく「桜高軽音部賛歌」となったのではないでしょうか。
 ところで、田井中律という娘は「部長」とか「長女」といった「長」の付く肩書きを持ったときに真価を発揮するキャラクターですよね。それ故に原作大学編での彼女がかなり精彩を欠いていたのは“ヒラ部員”に降格してしまったのが原因だった、と言っても間違いではない気がしますが‥‥。

No title

>emanonさん
コメントありがとうございます
梓の存在が、4人をバンドとしてまとめたという面も含め、後輩ができたことで彼女たちが少し大人になれたということがあったんだと思います

屋上のシーンのりっちゃんの強さは自分も好きです。ああいう時の強さを持ってるのは4人で律だけだと思うんですよね。律は他の夢見がちな3人とは本質的に違って、現実的でどこかシニカルな視点を持った人物だと思いますし、それが彼女をリーダーたらしめているというか、そういうところが部長として適材なんだと思います

なる! と、思いたい・・・

同学年の楽しい集いが、下級生の梓の入部によって 「チーム」 として機能し始める。
それは唯、律、澪、紬の4人の成長 (バンドとしても人として) でもあった。
TVも映画も ”ゆるふわ” ではあったけども、それは確かに見て取れたと思います。

(TVで言えば、1期最初のうんたん♪ 娘の唯が、最終回では、姉か母のように号泣する
梓をなぐさめてましたね)

映画終盤、校舎屋上での卒業生4人のスクラム、背中を向けた律が他の3人をがっちり組み止めて
鼓舞するシーンは4人の絆の強さと、律の部長としての芯の強さが表れていて好きなシーンです。

(実はとても乙女だけど、腹をくくった時の律っちゃんは強いんだよなぁ・・・)

No title

コメントありがとうございます

>まんぼうさん
ありがとうございます
レビューは気長にやろうと思っています

>じゅうおん!さん
自分はs2e24も映画も、構図としては4人と1人の関係性が描かれていると理解しているので、「天使にふれたよ!」はその文脈で読むべきだろうと思っています
自分はそういう意味の、他者への関係性への賛歌は「U&I」がそうであろうと理解しています
天使にふれたよ!が翼をくださいのアンサーソングなのはs2e24放送時には推察していましたが、映画の屋上のシーンの唯のセリフでほぼ裏付けされたと思います

天使の翼

 以前にも書いたとおり『天使にふれたよ!』の“天使”って梓一人だけではなく放課後ティータイム全員を指しているものなんですよね。「5人が出会った」ということが「(各々にとっての)天使に触れた」ことなんだ、という内容の歌詞なんです。つい最近まで「先輩4人が梓に贈った(というだけの)歌」だと思い込んでいたので、今頃になって実は『けいおん!』シリーズ全体を総括した歌だったんだと気付いて我が身の不明を恥じた次第です。
 それから天使といえば“翼”ですが、アニメ第一話で律・澪・紬の三人が演奏した曲は『翼をください』‥‥なるほど‥‥よく出来てるわ‥‥。

素晴らしいレビューですね

素晴らしいレビュー有難うございます。
映画の中で唯は梓が自分達に翼をくれた天使だと語っていましたが、
唯自身も律、澪、紬の三人にとっては翼をくれた存在なんですね。
この作品にリアルタイムで出会えた事を心より感謝します(^^)

これからが大変でしょうが、楽しみにしています。
先生のレビューを読める幸せを感じながら・・・・

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