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【イベントレポ】 グラスゴー&ロンドン遠征レポ (4)3日日

★★★ Scotland Love Anime ★★★
★★★ K-ON! The Movie European premiere ★★★
★★★ 遠征レポート(4)3日目 ★★★
 
■ イベント2日目!


10月14日―イベント2日目。小雨のち晴れ
そしてこの日はイベント終了の約7時間後にはグラスゴーを離れなければならない
わりと気の緩めないスケジュールだ
 
P1000270.jpg
この日の朝。天気予報は雨のち晴れ
 
この朝はバイキング形式のイングリッシュブレックファスト
 
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牛乳はミルクティー用。牛乳に紅茶を入れるのが美味しいとされるそうな
 
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(左)普通にバイキング形式。こういうのは気楽でいい
(右)手前はトースター。上からパンを放り込むと、オーブンの中をコンベアで運ばれ、下から出てくる

結構美味しかった。特に紅茶がやっぱり美味しいw
スクランブルエッグはもうちょっと塩加減が強いといいなーという…
 
食事をしながら、自分はすべての荷物を持って会場に行くべきかどうか考えていた。ホテルのチェックアウトを済ませて、フライト前までホテルに荷物を預けるというのが当初の予定だったのだが、どうもチェックインの時の不手際や昨夜の今一つのサービスの悪さから考えて、荷物を預ける信用がない…というか不安を感じていた
(やはりここは持っていくしか無いか…)
まあ、さして大きな荷物でもないしということで、全ての荷物をまとめることにした。なお、出国審査、入国審査の経験からPCはすぐに取り出せるようにしておくw
そしてこの判断が、このあとの展開に多少の影響を与えることになろうとは、この時の自分は知る由もなかった

昨日のうちに、この日のGFTの開館時間が12時であることは把握していたので、ちょっと余裕を見て9時頃にホテルをチェックアウト。2日目は2日めで、トークショーの入場券の確保という作業もあるのだ

ガラガラとトランクを引き連れつつ、ふたたびグラスゴーシャトルでグラスゴー市街へ向かう
 
■ 中二病でも先頭取りたい!

10時半にはGFTに到着。GFTの開館は12時だから、まだ十分に早い
 
P1000298.jpg
レンフルーストリートから会場を臨む。角にある建物には通りの説明が貼られていた
 
P1000296T.jpg
この日のスケジュール表。ロビーのは撮影し忘れたスマソw

するとその前にひとり、おたくっぽい青年が立っているではないか! 日本なら徹夜組もいるかも知れないが、まさかスコットランドでこの時間で先着を取られるとは!?
…と、思ったが、どうやら彼はGFTで友人と待ち合わせをしていただけらしい。やがて友人がやってきてどこかへいってしまった。結局、トップ来場はまたしても自分だった…いやいや、まだ昨日のことがある。まだわからんよ!w

当初、自分は日本人らしく控えめに、会場の外で待っていたのだが…やがて人がやってくると、なぜか何人も場内に入っていくではないか! いや確かに玄関のドア開いてるけど!12時前だよ!?

やられました。ええ。彼ら普通にロビーで待ってますwww

……勝手がわかんねーとこういうつまらないことでアドバンテージを失うんだ…経験どうした経験orz
いやまあ是が非でも先頭を取らなきゃならないってわけじゃないんだけど。しかし…これは…この辺からだんだん自分に対する怒りが沸き起こってきた。昔の自分が首をもたげ始めるw
 
P1000301.jpg
カウンター前。牽制が続く緊張の局面(笑)

とりあえず、牽制を兼ねて自分もロビーのソファに座る
昨日、監督が座っていたところ…いや別にそういう変態ではない! そこが開いてただけだ!w
先に入ってた連中は昨日、自分の後ろで割り込してた人たちだった。これはますます持ってヤバイ流れ…

だがまて。そんなムキになるのも大人気ないぞ自分!
現地の若者が先頭をとってもいいじゃないか……

――だが、地球の裏側に、敗北するために来たのではない!!

12時にチケット配布があり、カウンターに列を作った時、そこで3番手。イベントの列形成は12:35からで、それまでどこに待機していればいいかを職員に聞くことでアドバンテージを取り、そのままの流れでシネマ2への先頭のポジションを確保するという、かつてのイベント経験にものを言わせた卑劣な策略的な手法で先頭のポジションを確保

ここまで俺にやらせやがって…
お前らが…お前らが悪いんだぞおおおおっ!!

……中二病そろそろ卒業すべきだと思う
でもしつこいようだけど、実際前の方でないと通訳さんの声聞こえないんだ…
 
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というわけで列の先頭に。12:35開場予定

ところで、自分の後ろには昨日の奴と、もう一組…なんか東洋系のチャラ系のあんちゃんとその彼女がいた。実はこのチャラ系のあんちゃんが、遅れてやってきながらいきなりカウンター前に立ったことによって、入場券購入列が自然形成されてしまったのだ…とんでもなく大胆な男である。しかもこの彼女が結構可愛いのだ! クソ!まさかスコットランドでこのセリフをいうことになるとは思わなかったぜ!
リア充爆発しろ!!w

■ シネマ2!

というわけで、予定より少し早い12:30に入場開始
今日の会場は一回り小さなシネマ2で、キャパシティは114やはり昨日同様のすり鉢型の劇場で、前方ほど低くなっている階段型の劇場で、スクリーンの前に机があり、今回は椅子は司会、通訳、監督の3脚が用意してあった

自分のポジションはやはり最前列中央。監督のほぼ正面に位置するはずの場所で、距離は約5m…いや、4mくらいだったかもしれない。相当に近い。そしてやはり柵などはなかった
ちなみにさっきのチャラ系のあんちゃん、自分の右隣りに座りました。その隣に彼女w

そういえばいい忘れていたが、別にこのイベント、皆で必死こいて先頭に座ろう!とかいうことは全くなかった。日本では考えられないことかもしれないが、入場して先頭に真っ先に向かったのは自分やそのあんちゃんくらいで、後の人は二列目以降で見てたという感じ。自分の左隣りも、かなり入場が進んでからようやく埋まったくらいで、結局、最前列は6,7席ほどしか埋まっていなかったと思う。昨日の上映については更に言わずもがなで、映画を最前列で見ようという人は本当に奇特な人しかいない
まあこういうことだから警戒とかしないんだろうな…

だがこの日は、昨日とはひとつだけ違っていた
そう、開場前に録音、撮影の禁止が告知されたのだ。昨夜のうちに、ネットで音源が流出していたことは知っていたが、さすがに対応したか…音源流出させなければねえ…

そして時間!
山田監督が登場し、向かって右から、司会、通訳、監督と着席
監督のこの日の装いは、黄色のセーター、アンダーは黒のセーターと思われ。ねずみ色のパンツ。黒のハイヒール。すげえ可愛い! つか黄色似合うな監督!!

■ Q&Aその2!

というわけで、質疑応答内容を簡潔に書いていきますw

以下はすべての質問をカバーしています。イベント中に必死にメモとりまくったもので一言一句正確に拾っているわけではありません。録音機材等は一切使っていません。ちなみに日本語で話してから英語で回答するという流れなのでメモの時間がわりと取れる環境でした(()内は自分による意味の補足)

まず前半は昨日も出た男の司会の方がいろいろ質問
今日はいきなり「ロンドンにようこそ!」といってしまって会場爆笑。すごすご帰ろうとしたりしておちゃめなところを見せていたw その後「イングランドにようこそ」とUKギャグ。経験豊富だなこの人!w

Q1)グラスゴーはいかがでした?
A1)すごく寒くって、建物がかっこいいですよね。マッキントッシュの建物を見て感動してるところです

Q2)クリエイターの方は写真を撮りたがるものだけど、どこか惹かれた場所は?
A2)それがよくわからなくて。あとで調べます。中山さん(P)の方が撮ってるかも

Q3)自分は日本にいた頃、将棋部に入って、他に部員がいなくて寂しい思いをしましたが(笑)、学生時代に部活はなにをしていましたか?
A3)小学校、中学校とバレー部です。高校に入ってテニス部と写真部。大学に行って特撮部に入りました…「ウルトラマン」とか(の特撮です)(笑)
Q3')その頃から映画に興味が?
A3')そうですね

Q4)アニメーターを志したのはいつ頃からですか?
A4)小学校の頃から絵を描くのが好きでした。「ドラゴンボール」とか「パトレーバー」とか「奇面組」の柄を模写してました。その頃からアニメーターに慣れたらいいなと思っていましたが、大学に進学してその夢が薄れて、その頃は映像を作りたかったんです。その後就職で、京アニを見つけて、ここだ!と決めました
Q4')「ハイスクール!奇面組」についてイギリスのファンにはわからないので説明をお願いします(笑)
A4')えーと(笑) 5人の男の人のコメディです。ひとりひとり…頭が良くないので留年して20才になってる高校生。その人達が繰り広げるドタバタギャグコメディ

Q5)大学の専攻はなんでしたか?
A5)油絵です
Q5')それにしても、やっていることがバラバラですね(笑) 油絵はご両親は応援してくれましたか?
A5')そうですね(笑) はい。父は絵を描くことが好きだったので、私がやりたいといったとき、嬉しかったと思います

Q6)ご出身は?京都ですか?
A6)いいえ、群馬県です
(司会が京都から遠いんですとフォロー、やたら日本の地理に詳しくて、監督が司会に驚いてました)

Q7)京アニに入る前に仕事はしてましたか?
A7)その前に少しだけパン屋で働いてました
Q7')パンに絵を?(笑)
A7')残念ながら(笑)

Q8)アニメーションは東京が本場という感じですが、東京で働こうと思いませんでしたか?
A8)いいえ。全く思わない。考えていなかったです(きっぱりと)
Q8')京アニをみて、これだと?
A8')そうです

Q9)京アニで最初の仕事は?
A9)動画セクションで、「犬夜叉」の止め絵をなぞる仕事が最初でした
Q9')動画セクションは何人くらいのスタッフがいましたか?
A9')京アニ全体で150人くらいだと思うんですが、はっきりわかんないんですけど、動画セクションは30~40人くらいだと思います。当時からずっと
Q9'')動画セクションでの男女比は? だいたいのイメージでいいです
A9'')女性が多いイメージがありますね。女性:男性が6:4くらいだと思います

Q10)入社当時はセルでしたか?
A10)入社時からデジタルでした
Q10')当時はレタスを使ってた?(アニメ制作ツールの「レタススタジオ」のこと)
A10')よくレタスを知ってますね。使ってたと思います。よくわからないですが

Q11)京アニでの1日の仕事の流れを教えて下さい。当時と今、両方
A11)えーと、9:30に出社して…仕事して…1時間お昼を食べて…18:30まででおしまいです…
(という大雑把すぎる回答に会場爆笑。監督が口の前に手をあわせてはにかんだのが超可愛かったですw)
Q11’)そういう労働環境はアニメスタジオとしては珍しいのでは?
A11')そうですね。私はそういうの(ハードな労働環境)に憧れていたのですけど…机の下に布団を敷いて寝てとか、徹夜してとかカッコイイと思っていたんですけど、京アニは、忙しい時は残業もありますが、徹夜とかはほとんどないです

Q12)手がけている作品のジャンルは?HENTAIじゃないですよね?(会場笑)
A12)えーと、「中二病」ですか?「けいおん!」ですか?
Q12')というのは、山田監督の作品はSFじゃないし、HENTAIでもない、ノイタミナみたいなのとも違う。女性的ではないかと思うんです
A12')(質問を掴んで)さっきHENTAIっていいましたけど、変態は私には褒め言葉なんです。(仕事の)チームとはいつも「変態になろう」「変態になりなさい」といってます(笑) というのは、キャラクター(の人物像)を追っていくことが自分の作品スタイルなので、それをやるためには人に興味がないといけない。そのためには変態的に観察する必要があるんです。だから変態は褒め言葉なんです

Q13)「けいおん!」のシリーズ監督になった経緯を教えて下さい
A13)それまで演出をしていて、「CLANNAD」で初めてコンテ・演出をした回がひとつあって、当時はまだまだ新人で「ダメだなあ」って(すごく心情込めて言ってました)落ち込んでたとき、上司に肩叩かれちゃって、部屋に呼び出されて「あー、やめさせられるんだ」と思って、ごめんなさいと思っていたら、「けいおん!」というものがある、やりなさいと言われたんです。だから私にとっては地獄が天国に変わったような話で、いきなりでびっくりしました
Q13')それまで「けいおん!」は知っていましたか?
A13')知りませんでした。そこで初めて(単行本を?)見て、マンガ(の扉)を開くこともなく「やります!」といいました
(文字にするとあれですが、別に原作揶揄してるニュアンスではありません。空気感としては、それほど彼女がすごく監督をやりたかった、ということです)

Q14)山田さんと話していると、キャラ目線で話すことがありますが、それはスタイルでしょうか?
A14)多分一番のスタイルがそれだと思います。映像を作るときに、カメラマンのように自分の好きな映像のための演出をするのと、アクターのようにキャラクターのための演出をするのと、両方が好きなんです

Q15)作品に自分のカラーを出すのはどのくらい(割合)考えていますか?
A15)自分が意識しなくても滲み出るものはありますが、なるべくカラーを出さないように作っています。作っている人間が見えるとその(作品)世界に入り込みにくいんじゃないかというのがあって、自分は隠しておきたい。でも、(誰かが)これはいい作品だなというのを見ていって、それらがみんな山田(の作品)だった!というのは夢です

Q16)(監督やコンテの仕事で)どのくらい絵を描きますか?
A16)監督としてする作業と演出とでは量も違いますが、監督としてするときは、大事に思うシーンはチェックして自分で書いています。演出にはラフな動き(の指示)とその清書と二段階あるんですが、大事なシーンはラフな方は自分で演出を描きます。清書は他のスタッフに任せますが。京アニはアニメーター出身が多いので、みんなそうしてます。宮崎駿さんほどではないでしょうが…

Q17)監督の仕事で一番いい事と、一番いやなことを教えて下さい
A17)いいことは、沢山の人と会って、いろんな種類のセクション、カメラマンや音楽、プロデューサーなど沢山の人と会って、言い合って、ひとつのものを作り上げていくところ。一番つらいところは、自分のやりたいものが(頭の中に)あるんだけど、それを他のスタッフに伝えるのが難しいところ。いかに他人が見てることを自分のしたいことに近づけるか。最初から(ずっと)それが大変だなって思ってました

以下、客席からの質疑応答

Q1)外国人でも京アニで働けますか?
A1)以前にはインターン制度があって、アメリカやレバノンの人と一緒のスタジオにいたことはあります。情熱があればOK!

Q2)仮面ライダー好きですか?
A2)古いのが好きですね…(無言で、一号ライダーの(ライダー、変身!)と変身ポーズをやってみせる!監督が!会場拍手!照れてるのがまた可愛いw) サービス精神旺盛すぎw)

Q3)手がけた中で好きな作品は?
A3)「Air」が好きです。自分が(京アニに)入って初めて京アニで作るシリーズアニメで、社内が盛り上がっていい雰囲気でした。今も大好きです

Q4)関西弁しゃべってください(笑)
A4)「なんでやねん(笑)」といったあと「これでいいんですか?(笑)」と、あらためて
「おおきに!」といいましたw 可愛かった!この可愛さは形容できないw

Q5)他のアニメスタジオと京アニはなにが違うんでしょう?
A5)音楽とかはありませんが、色を付けたり撮影したりまで(アニメ制作の)全てのセクションがひとつの会社に入っているので、会社の中のスタッフだけでできるので。(セクション同士のスタッフが)毎日会えて、密度の濃い打ち合わせができるからだと思います

Q6)私はさっきの山田監督の夢(Q23)のとおりでした。イギリス愛をまた改めて他の作品で見せてくれませんか
A6)すごく嬉しい、すごく感動してます(鼻ぐすぐすしてた)。昨日も後ろで映画を見ていて、最初緊張して、席を立たれたらどうしようと思っていたけど、最初から笑ってくれて受け入れられたのがすごく嬉しかったです。またみなさんと会いたいし、そういう作品を作りたいと思います

Q7)【自分からの質問】こういうイベントは日本ではありませんが、監督個人の考えとして、日本のファンともこういうイベントで直接交流を持ってみたいですか?
A7)もちろんやってみたいです。特に「けいおん!」についてはファンの方と直接話をしてみたいと思っています
(ここで通訳の女性が補足。こういうイベントはイギリスでもハリウッドでも、国外で行われることが多い、とのこと)

Q8)監督はファンタジーとリアル、どちらがお好きですか?
A8)どちらも好きです。「けいおん!」でもリアリティのある女子高生を描きたいというスタンスですが、少しファンタジックは入っている。そのバランスをとるのが大切です。剣と魔法や妖精とかも大好きです

Q9)映画はテレビよりスタッフも予算も多いですが、やりやすいですか?やりにくいですか?
A9)(社内のスタッフ)全員でやれて全員を知っているので、やりやすいことが多かったです。思うように作っていいと言われていたので、予算は聞いてないし考えてもいませんでした。いいことしかなかったと思います

■ 質問!

というわけで! 先述の通り自分もこの日はひとつ質問をしてみた!
正直しばらく見守っていて、どうしようか、なにを聞こうかと悩んでいたのだけど、直接監督に質問をぶつけられる唯一無二の機会であろうと思い、手を上げてみたのだ。司会の人は最前列に日本人がいることに気づいていたようで、すぐに自分を指してくれたw

この機会に、伝えなければならないことはいくつかあった。ヨーロッパプレミアへの祝辞、2日前に公示されたアニメーション神戸受賞の祝辞、この2つはタイミング的に監督に絶対伝えなければならない。またこの質問がイギリスを始めとするヨーロッパのファンの前で行われることも踏まえなければならない。彼らにもわかるように最低限の説明は必要なのだ

というわけで、あたった自分はマイクを手にした。緊張している

まず英語で「私は日本から来ました。英語があまりできないので、日本語で話させてもらいます」司会の人と翻訳の人が日本語でいいですよといってくれたのでホッとしたw 後ろの観客席が少しざわついた気がするが、振り返ってないので覚えていない。ていうか振り返れないw

「山田監督、はじめまして。昨日の上映はおめでとうございました。ヨーロッパプレミアおめでとうございます。それと、これは日本でのことですが、アニメーション神戸の作品賞受賞もおめでとうございます。実は2年前、テレビ賞を受賞した時に花を送らせていただいた本人です」

―2年前、アニメーション神戸のテレビ部門でけいおんが受賞した時、自分はHFTで山田監督に花を贈った。それはロビーに一脚だけあり、監督は授賞式のコメントで真っ先にその花のことに触れてくれ、その花を写真に納めてくれていたことを、自分は覚えていた。このことを伝えたなら、監督が覚えているならきっと応えてくれると思ったのだ。果たして監督も覚えていて、あの花ですか!と驚いて「ありがとうございました」とお辞儀して微笑んでくれた

そして質問―いろいろ考えた。自分は「映画けいおん!」について、というかけいおんという作品について、それなりに見解を持っているし、考察を持ってもいる。それを監督にぶつけてみたい、という欲求はずっと前からあった。しかし監督が、その美学として自ら演出論を語りはしないだろうことも察していたし、なによりそんなディープな質問をしたところで、昨日映画を見たばかりの現地のファンたちにはチンプンカンプンな話にしかならないだろう。「ロンドン旅行は過去への旅ってことですよね?」とか「あの飛行機雲と飛行機の方向は未来と過去に関係してますよね?」とか…ナンセンスだ。つまりこの質問には、ある程度、現地のファンとの接点もなければならないわけで―

結果出てきたのが先の質問だった
「このような、監督とファンが直接質疑するようなイベントは、日本ではありえないイベントです。ですが、あくまで監督個人の思いとして、日本でもこうしてファンと直接交流するイベントをしてみたい、という思いはあるでしょうか?」
この質問の答えはもちろん知っていた。これは既存の質問なのだ。だがこういう場で応えてもらうことには意味があると信じた。ヨーロッパで行われたことを、日本でいつか実現するための布石を打つのがこの場に立つ日本人ファンの使命だ!

改めて伝えておきたいのだけど、自分は監督のファンと交流してみたいという強い思いを直接感じた。「特にけいおん!についてはファンと是非話してみたい」と確かに言っていた。これは本当に、意気と熱を感じる監督からの返事をいただけたので、そのことはこれを読む人たちに伝えておきたい
ホントこういうイベント日本でやってほしいわ! 希望を捨てるなよお前ら!!w

■ サイン会!

そしてイベント終了。自分は最後に勇気を振り絞って、監督に「お疲れ様でした!次回作楽しみにしてます!」と声をかけたと思う。監督もにこやかに「ありがとうございます。気をつけて」と応えてくださったと思う

自分はこれでイベント終了だと思ったのだが…あれ? なんか列ができてますよ?

列に寄っていってみると…こ、これはまさか…サイン会か!?
か、監督のサインもらえんのかあああ!?

自分にとってこれは完全に想定外だった。でも考えてみれば、このイベントの「ゆるさ」からすればこれは当然想定してしかるべきだった。日本だって、昔のイベントはそういやこんな感じだったはずだし、そのくらいのサービスはありうることだ。完全にうっかりしてた。つくづく現役の感覚鈍ってるわ自分…

望外の展開にワクワクしつつ、自分もそそくさと列に並ぶ
並んでいる人には、けいおんのキービジュアルが表紙の特製イベントパンフが配布された。これにサインしてもらえということらしいが、列を見ると、持参してきたBDやタオルなど思い思いのものに書いてもらおうと準備している人達がいる。自分もどうするか考えたが、特製パンフは手元にまっさらのまま置いておき、サインは持ってきていたスケッチブックにしてもらうことにした
そう、このとき幸いにも、全ての荷物を持ってきたことが役立ったのだ。コミュニケーションボード用にと用意して手付かずの新品のままのスケッチブックとマジックペンがトランクにある。これだ!これしかない!!w

じわじわと列が進んでいく…うわあ…握手してもらってる人とかいるよ…サインの間ちょっとした会話もできそう…うわあ…。こういう興奮は本当にセラムンで追っかけしてたとき以来だ。あの頃にこんな風に武内直子先生のサインを頂いたことがあったっけ。でもまさか山田尚子監督に対しても、こういう機会が巡ってくるとは…

さて、最後の機会をどう生かしたものか? 自分はしばし考え込んだ
握手…確かに魅力だが、若い娘さんがこんなおっさんと握手したくないだろうということで、握手はやめて、持参のマジックペンを使ってもらい、宝物にすることにした。実はこの手法はセラムン時代に考案していたものだが、実際に使ったことはなかった。まさかそれを十数年越しに実践しようとはw
問題は何を話すか、だ…今度は完全にパーソナルで客席を気にしなくていい…演出論をぶつけてみるか? でもおそらく監督は答えないだろう。はぐらかすだろう。それはわかるが…

――果たして何を聞いて、監督がなんと答えたかはナイショ。オフで言うことにしてw
ただ自分としては、やはり…そしてさすが監督、という感想w
ああいう返事をした山田尚子監督は本物のクリエイターだと思う…自分は

というわけで、最後に頂いた生サインがこれ!!
 
P1000387.jpg
わーい!w 隣はサイン専用パンフ。これは1冊しか持ってませんw
 
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専用パンフの中のけいおん関係のページ。こんな感じ

お気をつけて!とお別れして、最後に客席後方にいた中山プロデューサーに歩み寄りご挨拶
録音、撮影についてお断りして、データを流さないことを誓約。やっぱり中山Pも気にしてたみたいで、今日の禁止令はネットでの経緯を把握してたんだろうなあという印象w

というわけで、今日は昨日のようにおふたりの退去を確認することもなく、GFTを撤収
14:31。状況終了!

いやもう、本当に久しぶりに、昔のイベント追っかけやってた時代の気分に帰れた気がした
山田監督!中山佳久プロデューサー!
どうもありがとうございました!!!

■ 長居!

イベント終了はまだ15時前。飛行機は21時台だから、まだ半日はある計算だ

興奮冷めやらぬ自分は、呆けたまま会場を後にしようとした。すると突然声をかけられた
「日本から来たんですか?」
なんと、あのチャラ系あんちゃんだった! おまけに彼女がしっかりその腕にくっついている
こ、こいつ…っ!w

日本語で話しかけられたので、思わず自分も日本語で「そうです。日本から見に来ました。日本からですか?」と返してしまったのだが、どうやら彼はカタコトの日本語しか理解できないらしい。英語で聞きなおしてみるとロンドン在住だった。争奪戦が終わればライバルでは無いというのが自分の考えなので、彼の接触を拒む理由はなにもない…可愛い彼女をつれていることはアレだがw 多分、日本のオタクに対する興味があって、少しでも話しがしてみたかったのだろう。そういえば列で並んでいる間も、彼女と秋葉原に行った時の話などをしていたようだった
こういうのも他生の縁であろうと思い、別れ際にたまたま持参してきていた未開封の京アニのSinging!唯のキーホルダーをプレゼントしてあげた。イギリスでは入手不能だろう京アニオフィシャルアイテムだ。大切にするがいい!! 彼女と幸せにな!そして爆発しろ!!w
 
その足でソーキホールストリートをブキャナンバスステーションに向かって歩く
途中のスーパーでミネラルウォーターをゲット。スーパーでの買い物はどこかでやっておこうと思ってたw
 
P1000300.jpg P1000357.jpg
閑話休題。イギリスのミネラルウォーターのキャップ
回しても開けられるが、蓋を開けるとチュウチュウ吸えるようになっている

そして昼食がてら、昨日フィッシュアンドチップスを食べたJackMcpheeに入店
今日は昨日気になっていたステーキソースパイを食べたかったのと、またイベントの記憶が鮮明なうちに、メモをPCにテキスト起ししてしまいたかった。時間はまだたっぷりある
入店すると、都合よく個室みたいなテーブル席をとることができ、注文をすると早速PCを広げてメモの入力を開始した。レポートを書く合間に食べたステーキソースパイは絶品だった
 
P1000331.jpg
大変おいしゅうございました。長居しちゃってごめんなさいw

でまあ…かれこれ2時間くらいいたのだろうか。メモの全てを入力してレポートの骨子を完成することができた。その間に紅茶やミネラルウォーターなど注文して間をつないだのだが…さすがに長居しすぎだ自分!w

かくして17時過ぎ。チップたっぷり払って店を出たw
怪しい日本人が長居してごめんよ! そしてありがとうJackMcphee!!
グラスゴーのソーキホールストリートに行ったら是非この店に!!
デミグラスソース美味しかったよマジ!!www

店を出たあと、再びGFTに行って、フィルム/デジタルの映写機材と、シネマ1,2のキャパシティを確認。GFTからはすでにイベントの熱気が去っていた
この会場もこれにておさらば! おそらく生涯、もう二度と来ることはないだろう
どうもありがとうGFT!!
 
P1000329.jpg
これはイベント終了後の撮影。快晴になっていました
 
心で感謝を告げて、自分は一路グラスゴー空港へ

■ ヒースローへ!

ブキャナンバスステーション、そしてグラスゴー空港に帰ってくると、時間は18時台
空港でチェックインして航空券をゲットする
BA1499便。21:30発。座席は通路側の22Cだった
 
P1000290.jpg P1000343.jpg
(左)バスから見えた建物。まだ調べてないw (右)シャトルにも世話になったw
 
P1000344.jpg
空港についた時の空。とても綺麗だった
 
それまで少し時間があるのでネットをやりつつくつろいでいたが、これからまた大変なのだ。なんといっても深夜のホテルへの移動がある。やはり不安で頭がいっぱいだった。とことん小心者な自分!w
しばし時間的余裕があったので、いろいろtwitterのメンションへのレスをしていたと思う
あ、この時喫茶店でサンドイッチ食べたけど撮影忘れたわ…w
 
P1000345.jpg P1000354.jpg
(左)19:55ヒースローが搭乗機 (右)空港でスタバ発見! 入らなかったけどw

飛行機はほぼ定刻に出発
グラスゴーともこれでお別れ。たった2日間だったが印象深い来訪だった
グラスゴーの灯りが窓の中で遠ざかっていくと、そこはもう過去の場所になった

かくしてついにヒースロー、そしてロンドン来訪である

■ ホテルイビス!

飛行機は幸い、定刻より早く22時40分くらいにヒースロー空港・エアポート5に到着した。フライトは約1時間…だいぶ飛行機は慣れっこになってしまったw 
 
さて問題はここから2km離れたホテルイビスヒースローエアポートへの移動。当初はタクシーで行こうと思っていたが、バス路線があることを頭の片隅に入れていた自分は、一応バス乗り場に行ってみることにした。行き方がわかればタクシーよりは安くホテルに行けるだろう

23時前、外はすっかり暗いが、周りにも夜行便からやってきた客がいて、そんな怖いという雰囲気でもない。正直、自分は東京にいた頃、ヒースローには旅客を狙った犯罪者集団がうろついているのをイメージしていたがw、どうやら東京の夜中を歩くのと変わらない感覚でいられる
バス停はすぐ見つかり、ガイドのお陰でホテル行きのバスターミナルもすぐに解った。26、27番がそうで、その停車場所の表示を細かく見ていくと、確かに「Ibis」の文字があった。つくづく案(以下略)
 
P1000369.jpg
ターミナル5バス停。二階建てバスってこんなところにも走ってたのか…
 
P1000362T.jpg P1000363T.jpg
(左)結局自分が乗ったのは26番から (右)ホテルの名前を探すと、ibisの文字が

バスは23:09発。H56の路線。この広いヒースロー空港の周りを走って、周辺のホテルを巡ってくれる
最初、日本のバスみたいに自分が停留所を把握していて、予めストップボタンで知らせなければ止まってくれないのかと思い、すごく神経を集中させていたのだけど、どうやらすべての停留所に止まっていってくれることがわかってほっとした

バスはホテルの前に止まり、23:20頃には無事チェックインを済ますことができた
 
P1000374.jpg
やれやれ。無事到着ーw

イビスアールズコートでも、ロンドンでもないが、イビスグループのホテルではある。ちょっと感動w
あてがわれた部屋は111号室で、室内の設備はこんな感じ
 
P1000380.jpg P1000377.jpg
やっぱり綺麗。ここのバスルームは快適で満足

なんといってもバスタブがあって、シャワーが固定式出ないのがいい!清潔感があってとても嬉しかった。この夜は食事をとることもなく、いろいろあったこの日の疲れを取るべく、さっさと仮眠のような睡眠を取った
 
◆ さくいん ◆

(1)準備編
(2)初日(10月12日
(3)2日目(10月13日:イベント初日)
(4)3日目(10月14日:イベント2日目)
(5)最終日(10月15~16日:聖地巡礼)

テーマ : けいおん!
ジャンル : アニメ・コミック

No title

>名無しさん
コメントありがとうございます
はい。この司会の人の知識は半端無かったです
日本のイベントでもこのくらい勉強してる人が出てきてくれると面白いのにと思います

No title

お疲れ様です。

このインタビュー何気にインタビュアーの知識も凄いな
日本のそこらのインタビューより質問の内容が濃い

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