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12/24 映画けいおん!実況作品解説全ツイート

24日の放送実況で使用した自分の実況解説ツイートです
これまでの考察を踏まえた部分もあれば、変わっている部分もあります
まあ、全てを網羅しているわけではなく骨格部分ですが、これが自分の現時点での作品理解の大筋ということになります。映画のBDなど見ながらリアルタイムで見ていただければと思います
なお、実際にツイートした文章は投稿の際にちょっと変わっているものもありますが、こちらが原文です(23日にBDみながら書いたものですw) 


【冒頭1】「写真」は重要なキーアイテム。写真は「今」を保存し、その瞬間の価値を「未来」に伝えるものと解釈できる。作中、写真とカメラは頻繁に登場する。

【冒頭2】時計が鳴る。「時計」はキーアイテムであり「時間」はこの作品で最も重要なキーワードのひとつ。この映画は、彼女たちと「過去」と「今」と「未来」の物語ともいえる

【冒頭3】つまり最初のシーンでこの作品を読み解く最重要キーアイテム「時計」と「写真」は同時に登場している

【冒頭4】s1e01と同じ構図。時制はいつでもない朝。終盤の卒業式朝とは制服の乱れ、コルクボード等に差異がある。なお映画本編はs2e22とs2e23の間の時期から始まる。おそらく3月中

【時計1】「時計」は作中、唯の部屋、教室、駅、空港、飛行機、ビックベンといった多くの場所に登場し、飛行機を除いて全てアナログ時計。後述する「回転」と関連付けられる

【時計2】一方、時計の無い場所として部室、ホテルの部屋、律、澪の部屋、職員室などがある

【DDごっこ】先輩4人の悪ノリの世界。梓が参加できないところに主題である「4人と1人の関係性」が提示されている。本作は先輩4人と梓のそれぞれの思案と距離感が見所

【部室1】ホワイトボードに注目してみるとs2e22の落書きの一部がある。この落書きはs2e23の卒業式前日の大掃除で消去される

【OP1】キーワード「回転」が提示される。回転方向が意味を持つ。繰り返される昼夜は右回転=時計回り。左側のふたつの小窓は左回転。作中、「右回転」「左回転」は時の流れの向き「未来」「過去」とそれぞれ関連付けられる

【OP2】コンテによれば広がり縮まる円はカメラのシャッターをイメージしたもの。「カメラ」も「写真」同様キーアイテム。先輩4人は作中でカメラを使用している場面が描かれるが梓は使用しない(できない)。その理由が映画の結論のひとつ

【OP3】歌の詩に重ねてそれぞれ部室に初入室したシーンが描かれる。一番と指を上げる律、戸惑う澪、ふんふんと部屋を見回すムギ。律に連れられ入室する唯、律に抱きつかれる梓。監督いわく「初めての体験」は彼女たちの人格を形成していく重要なファクターである

【OP4】身だしなみを整える4人と撮影できない梓。ここでも「4人と1人」の構造。作中、梓がカメラを手にしているのはここだけ。ホワイトボードからs2e01Bからs2e02Aの間の時期

【OP5】ケンケンパのシーンはホワイトボードからs2e06の頃。ただしムギの服装からs2e06中ではない。ここでも梓がひとりだけ物憂げにムスタングを抱いているのが印象的で、孤立感がある

【部室2】バウムクーヘンは年輪であり時間の積み重ねを象徴している。さわ子のティーカップは最初から用意されていて、さわ子の出現にムギは動揺していない

【部室3】大学進学を喜ぶ4人の先輩と、先輩たちと別れる梓の寂しさ。ここでも「4人と1人」。ここでのやり取りからこれが律と唯が留年に怯えていたs2e26の頃とわかる。梓の手合わせは、ごちそうさまか留年しませんようにの祈りかw

【渡り廊下1】キープレイス。s2e01で初登場。ここで唯は桃花(桜ではない)を拾う。s2e22では外を眺め先輩との別れを思う梓を純が慰める。 s2e24で卒業式後、締まった扉の外を4人が歩く。つまり渡り廊下の内外は在校と卒業後を象徴する

【渡り廊下2】ここで外を見た唯が廊下側に振り返り提案する事は、自らに課した卒業課題と位置づけられる。その内容を4人が廊下と外の境界にしゃがんで相談するのも、その意味を重ねて象徴している

【飛行機雲1】インサートされる飛行機雲のカットはキーショット。後述するが飛行機の向きは時間と関連付けられ、それによって飛行機雲も過去か未来と関連付けられる。右へは「未来」。左へは「過去」。ここでは「未来」。彼女たちの卒業課題の話と符牒

【飴の道標1】キーアイテム。ここは包装紙のみで、それを辿っても梓は先輩たちの「実」に辿りつけない。その通りに梓は4人に会話の内容を隠されてしまう。ここでも「4+1」の構造が描かれ、この謎は作中通じて梓を悩ませる

【横断歩道】病院前の横断歩道はキープレイス。梓への贈り物を悩む唯とムギはともに横断歩道で止まる。彼女たちは文字通り卒業課題が解けず、未来への足止めをされていると言える。終盤に同じ横断歩道をこのふたりが青信号で渡るシーンがある

【赤とアオ】信号の「赤」「青=アオ=緑」はキーカラー。「赤」は「立ち止まること、モラトリアム」を、「アオ」は「未来へ進むこと」を象徴する。2年と3年の(リボンの)色でもあり、梓は立ち止まろうとし4人は卒業・未来へ進んでいく姿勢と重なる。赤と青は作中頻繁に、象徴的に登場する

【澪と紬1】作中、このふたりは対照的に描かれる。ここでは手の冷たい澪、手の温かいムギ。靴下を履いたまま寝たムギと脱いで寝る澪

【紬の座席1】この卒業旅行の話題では、ムギの座席の周りに4人が集まる。後半の後の卒業ライブの話題でも同様。大学はムギの志望校に他の3人が合わせたように、ブレずに4人の要となるムギのポジショニングが象徴的に描かれている

【唯と紬】4人の中で唯とムギは願望へ向かう者であって4人の要となる点が似通っている。ここでも卒業旅行は唯とムギが推進役になっている。立ち位置の相違点は教室とタクシーでの座席の描かれ方に象徴されている

【唯と律】作中通じて律と唯はひたすら仲良し。梓を除けば、唯はことあるごとに真っ先に律に話しかけている。律も澪とより唯とのツーショットの方が多く描かれている

【というわけで】教室ではバレー部の手前、律が見栄を張ったが、部室では本性が出たとの説が有力ですw

【ホワイトボードのしりとり】むちうち→鳥獣戯画

【部室4】卒業旅行を巡る先輩と梓の温度差。ここでも「4人と1人」の関係性が描かれている

【キャラの名1】この映画ではs1e02のようなキャラクター紹介のスーパーインポーズがないので、初見者はキャラ名を作中の会話や携帯画面、メモなどから拾って把握するしか無い。この不親切さは仕掛けである

【キャラの名2】実は会話、画面から先輩4人はフルネームと漢字、愛称が判明するが、梓はエンドテロップまで姓が不明。つまり作中の梓は「中野梓」ではなく「何者でもない梓、あずにゃんと呼ばれる子」であり、一般化された後輩概念としても描かれている

【キャラの名3】ちなみに唯は和の携帯画面や空港での署名等から「平沢唯」。律は唯のセリフから「たいなかりつ」梓の旅行予定メモから「律」。澪は律のセリフから「あきやま」梓のメモから「澪」が判明

【キャラの名4】紬は携帯メール画面から「紬」と会話から「ムギ」の愛称がわかる。梓は唯のメモ「梓にゃんへのプレゼント」で愛称と名前の漢字がわかる

【ヨーロッパ仮面】ここで澪がカメラを初使用。澪は作中頻繁にカメラを使用する

【オカルト研】オカルト研ギャグを唯は理解できない。それは彼女たちだけの世界。冒頭のDDごっこと対比されるべき。軽音部を客観化するファクター

【部室5】梓関連の提案は全て唯から行われている。曲を贈ると決めるのも唯。唯は梓に対するキーパーソン

【飛行機雲2】ここでは二つの向きの飛行機雲が交差しており「過去」と「未来」が錯綜している。梓に贈る歌が過去を思うものなのか未来の為なのかという彼女たちの悩みなのかもしれない

【護身術の本】作中後述され、s2e27に登場する護身術の本は憂の右脇に置かれている

【旅行の衣装1】唯以外の3人には青系と赤系が共に使われているが、トランクに象徴されるように澪は青系が基調、唯は赤系が基調でキャラのイメージカラーが反映されている。特に唯の赤いスニーカーは後述の通り象徴的な意味を持っている

【旅行の衣装2】梓は紺のコートと赤のマフラーという強いコントラストで中間色系でまとめている先輩たちとはひとりだけ違う

【ムギのキーボード1】ムギは4人の中にあって決して揺るがない存在だが、自分がひとり仲間はずれになることには耐えられない

【白】奇しくもJALの受付のスカーフに赤白青が使われているが、白もキーカラー。梓の買う靴、唯が天フレのラストに履いているブーツ、そしてEDの薔薇。全て白。白は過去、未来と関連付けられない時間的普遍性を持つものとして象徴される

【出発標識】左に向かって飛んでいく飛行機のアイコン。左向きの飛行機は「過去」へ向かうことの寓意。逆の右向きの飛行機は「未来」へ向かう寓意

【パパラッチネタ】ここで唯がカメラを使用。唯一のシーン

【唯と梓の会話1】この会話から「回転」が「過去」や「未来」と関連付けられる。また飛行機がメタ的に時制を越えるタイムマシンの寓意を持っていることがうかがえ、その通りに解釈すると理解が広がる

【唯と梓の会話2】「逆回りすると時間が戻るの?」ここでの回転は時計と関連付けるべき。ちなみに北半球における日時計の回転方向が今日の時計の回転方向の由来。時計回り=右回りは「未来」、反時計回り=左回りは「過去」の寓意

【唯と梓の会話3】「じゃあどのへんまで…」ここで3泊5日の旅程を想起すると、3泊は彼女たちの3年間と対応することが推察される。この旅行は4人と梓が過去を共有するための旅、共有する最後のモラトリアムと理解できる

【フライトシーン往路】飛行機は左に向かって飛翔する=過去への旅

【あずキャット】唯が言い出すあずキャットは、その後4人の先輩が全員口にすることになる。ここでは単に「あずにゃん」の英語化?であるが、この後関連付けが行われる

【暗転からロンドン】ここは梓の主観で描かれている。タイムトラベルした主体は梓である

【ロンドン・アイの広告】ロンドン・アイは作中、反時計回りに回転するように描かれる。過去を象徴し、ロンドンが過去の世界であることが暗示されている

【梓=17】17は梓の年齢であり梓を象徴するキーナンバー。後述するホテルのルームナンバーにかかる

【唯と澪と律1】珍しい唯と澪のコンビネーション。ツッコミ役が律というのが3人の関係性が見えて面白い。この3人はふたりが浮かれると澪か律が必ず抑え役に回る

【ホテルアイビス】ロンドン市街にはロンドンシティという一角がある。そのことを知らなかった律はロンドン・シティのホテルアイビスに行く事にYESと答えてしまった

【3つの予約1】作中に3つの予約が登場する。ひとつはホテルの予約。ふたつめはアフタヌーンティの予約。3つめは4日目のライブ出演。いずれも「放課後ティータイム」の象徴であり、約束によって放課後ティータイムは成立するという暗喩

【梓の白い靴1】先述の通り1泊目が唯たちの1年目の過去であるなら梓は居ない。靴擦れはそれを象徴するイベント。靴の新調を提案するのが唯であることに注目

【あずキャットとカメラ1】この後の「あずキャット」は常にカメラを使おうとする場面に登場する。ここで梓とカメラが関連付けられている

【梓の白い靴2】梓の白い靴は、梓が先輩たちと共に歩めることを象徴するキーアイテム。赤でも青でもなく白なのは時間的な普遍性を象徴する。後に靴のリサイクルボックスが出てくるが、この靴はリサイクルして使うべきもの

【飛行機の看板】青いビルの飛行機は右向きでも左向きでもなく真下を向いている。梓が4人と共に歩けることになった「今」が強調されている。ちなみにこの建物は実在

【寿司蘭鋳1】「回転」はここで露骨に強調される。店員のシャツは反時計回りで「過去」店内配色も赤」を基調として「過去」と関連付け。しかしコンベアの回転方向は時計回り=「未来」で法被も「青」。ここは過去と未来の信号が混在していて整理が必要

【ムギのキーボード2】ここでもムギは仲間はずれが許せない。用意されるキーボードは「赤」。これはEDに登場するものと同じ

【寿司蘭鋳2】ムスタングは別として、スネア、キーボードは「赤」でやはり赤色に意味が持たされている。総じて寿司蘭鋳は過去、モラトリアムの時間と見るべき

【寿司蘭鋳3】梓が唯たちのリボンと同じ「青」を身にまとうことに注目。梓が4人と時空を共有している象徴。ここで行われるライブは梓が経験できなかった唯たちの1年目のライブの疑似体験

【寿司蘭鋳4】演奏と同時に天井の証明の金魚の飾りが時計回りに回転する。コンベア舐めステージのカットもあり、バンド活動と未来が関連付けられている

【澪と紬2】回転する飾りに顔色を失う澪と笑うムギ。ここでも対照的な描写
【店員のTシャツ】なぜか唯がいるショットだけ手前の店員のシャツの矢印の回転方向が逆で、BDでも直されていない

【律と澪】本作では律と澪のツーショットは多くない。ここは数少ないツーショットの会話

【時のない部屋1】唯と梓の部屋の壁は緑で梓のイメージカラー。梓の内面世界の暗喩。そこに唯だけがいるのは唯が梓にとってのキーパーソンである象徴。この部屋には時計がない

【時のない部屋2】律たちの壁は青でリボンの色と同じ。制服を着ていることからもわかるように、この部屋はロンドン旅行における部室に該当する場所。時計が無いのも部室と同じ

【記念写真】ここでムギが律を撮影するのにカメラを使用

【梓の夢1】唯の赤いリボンが象徴的で、この夢は現状を維持して現在に留まりたい梓の願望が反映されている

【梓の座席1】夢で梓が座っている座席は現実の2年の教室では憂の座席。直前の会話と重ねてみると、唯にとっての自慢の憂になりたい梓の願望の投影

【梓の座席2】一方で、この座席はs1e12での1年生学園祭時の可能性もある。唯と同級生だったらよかったのに、ということだろうか? ただし入学直後のs1e09では別の座席なのでこの線は薄そう。いずれにせよこの座席には梓の願望が反映されているのだろう

【梓の夢2】私物のドラムやキーボード、ティーカップは登場するのに律たちは不在。机の上のケーキに青のリボンが見られることから、彼女たちの存在はこれらのアイテムに象徴されているのだろう

【梓の夢3】時系列ランダムに過去のイベントが描かれている、s1e08、s1e09、s1e12、s2e15など。「もう私、先輩じゃないんだよ」といって唯が部室を去ることから、卒業で唯との関係性が見失われることへの梓の不安がうかがえる

【スカボロー・フェア1】映画「卒業」の主題歌として有名な「スカボロー・フェア」を象徴する4つのハーブが作中に登場しているとの有力な説。まずここで食器皿に残る「パセリ」がひとつめのハーブ

【ワールズ・エンドの逆時計】ここが時空間の歪んだ場所であることが象徴的にわかるシーン。また律がここで初めてカメラを使用

【梓を撮影する先輩1】ハーパーズカフェで澪が梓をソロ撮影している。実は作中で、律、澪、紬は梓の単身写真を撮影もしくは所持しているが、唯はカメラでは撮影していない

【ロゼッタストーン】キーアイテム。「カメラ」と同じく「今」の価値を「未来」に伝達するもの

【3つの予約2】ふたつめ。アフタヌーンティは予約がなかったので実現しない。ひとつめのホテルの予約が部室の確保であるなら、このふたつが意味するところは「放課後+ティータイム」には予約が必要という寓意になる

【澪と紬3】ロンドン・アイを見ての澪とムギが対照的。「回転」が過去や未来への変化を意味するものであるなら、これはそのまま「変化」に対するふたりの反応の差と言える。変化や未知に怯える澪とそれを楽しむムギはTVシリーズでも描かれていた

【唯と澪と律2】澪弄りで唯と律が結託。小芝居で慣らした阿吽の呼吸が冴えるw ロンドン・アイでの澪を語る律と唯にも互いのポジションをわきまえた3人の関係性がうかがえる

【澪と紬4】この後、ふたりの対照的描写はなくなる。律の台詞の通り、変化の中に入ってしまえば澪とムギは同類。ふたりの差異の問題はここでクリアされたと見ることができる

【あずキャットとカメラ2】ここでもカメラを使おうとする澪に律が「あずキャット」を使い、写真(カメラ)とあずキャットが関連付けられている

【あずキャットとカメラ3】ボロウマーケットでもカメラを使う澪が「あずキャット」を使用して、あずキャットとカメラの関連づけは決定的。結論から言えば梓はカメラ同様に今を記録して未来に伝える者であり、本作の結論のひとつ

【時のない部屋3】ルームナンバー「417」がこのカットで判明。17は梓を寓意するので4は4人の先輩。よってこのコネクションルームは梓の世界と4人の部室を象徴しており、やはり「4人と1人の関係性」という物語の構造がうかがえる

【ロンドンの夜景】ロンドン市街の夜の照明のほとんどはオレンジ光。ケバいネオンのカラフルな光はまず見当たらず、遠くの明かりまで見える

【スカボロー・フェア2】澪の写真に登場するブレた植物の鞘がふたつ目のハーブ「セージ」の特徴を持っている

【飴の道標2】キーアイテム。今度の道標には中身がある。その通りに、梓は先輩たちの部室で唯につかまる

【唯と梓の追いかけっこ】反時計回りで過去への回転。部室を寓意する律たちの青い部屋で梓が唯に発見されることから、梓が先輩たちの過去に存在する者、過去を共有する者として受容されたことが概念的に描かれている

【主役交代】梓の別れへの不安の悪夢は解消されないが、追いかけっこをもって梓の先輩たちとの過去の共有は果たされ梓にとっての旅の命題は終了。ここから旅の主役は梓から唯に移行する。この唯と梓の朝食シーンは主役交代を示唆する場面

【リサイクリング1】靴のリサイクルボックスがあることに注目。また川上さんのライブハウスカウンターにも、ゴミやコップのリサイクルについてのメモ、チラシがあり「再利用」ということが強調されている

【リサイクリング2】「すてない!持ち帰らない!リユースカップ返却」。前半、梓が持ち帰ろうとしたティーカップが想起される。靴もティーカップも梓絡みのアイテムであり、この再利用のメッセージはメタとして梓に向けられているように見える

【3つの予約3】3つ目。4日目のライブの出演。これはまた日本=未来とのやり取りで行われており、HTTの活動が未来との約束で成り立つという象徴的な意味を持つ。彼女たちには共にあり続けようという4つ目の約束が必要

【飛行機雲3】右に向かう飛行機雲。未来に向かう雲であり、川上の電話=HTTの活動が彼女たちの未来と関連付けられる

【唯のセリフ】ここでロンドンが「過去」、日本が「未来」の寓意であることが明示され、あらためてこの旅が観念上「過去への旅」の意味を持っていたことがわかる

【3つの予約4】携帯電話に入部順に飛びつき5人で発信する。これは5人でする未来との約束であり、彼女たち5人の団結が未来と関連付けされている象徴的場面

【未来の1日】4日目。未来に向かっていく飛行機。先述の通り1泊が唯たちの1年であるなら、この4日目は未来に当たり、日本=未来との約束で実現したライブは彼女たちの未来の姿を暗示している

【4人の靴1】このステージでは4人の靴が象徴的な意味を持つ。律澪紬の3人は学生靴。唯だけが赤いスニーカー。4人でひとりだけ違う唯は、梓への歌のことで先へ進めない赤信号の状態にあることが象徴されている

【楽器】このステージでの律のスネアは濃紺。ムギのキーボードはいつもの自分のキーボード

【飛行機雲4】「ギー太!」のシーンで唯の背後に映る。やはり未来に向かう雲

【ハネムーン?】s2e27が元ネタ

【飛行機雲5】「それでは、最後の曲です!」の手前のシーンで唯の横顔の背後に映る。やはり未来に向かう雲

【ごはんはおかず】右へ飛ぶ飛行機、ビックベン、逆さ写しのロンドン・アイとなどが未来へ帰る時間が迫っていることを示唆する

【飛行機雲6】演奏の最後に映される夕焼けの4筋の飛行機雲と4羽の鳥。いずれも未来に向かう右向きの飛行機雲だが、行方はバラバラ。先輩たち4人の離散を連想させる

【紬の座席2】ムギのタクシーの座席は行きも帰りも同じだが他の3人は入れ替わっている。ここでもムギが不動の要であることが強調されているが、望んでいた唯の場所には座れない。ムギは唯によく似ているが、唯のポジションにはなれない

【梓の座席3】梓もタクシーでは行きも帰りも同じ後列中央。4人の中心に置かれ大切にされていることが象徴的に描かれている

【梓を撮影する先輩2】ここで律が梓を撮影する

【4人の靴2】足元のシーンで5人の靴が今一度強調される。そして唯はついに梓へ贈る歌の解答にたどり着くが「いつもの」学生靴を履いている他の3人にはすでにわかっている。おそらく律たちにはステージに立つ前からわかっており、唯の理解を待っていたのだ

【フライトシーン復路】飛行機は右に向かって飛翔する=未来への旅

【ロンドンに降る雪】白が時間的普遍性の寓意であるなら、雪はロンドン旅行という過去への旅行の魔法の解除を意味するのだろう

【スカボロー・フェア3】変化球。紅茶の袋の白薔薇「イングリッシュローズ」の品種名は「ローズマリー」。これは3つめのハーブ「ローズマリー」と同じ名

【紬の座席3】先述の通り、教室での卒業ライブの話題でも4人はムギの机の周りに集まっている。ムギは4人の要

【卒業ライブ】s2e08で語られた通り信代は学生生活は高校で終わる。それを踏まえてライブ会場の提案者が彼女であることの意味を察するべき。このライブは HTTのみならず3-2全員の記念の卒業ライブと言える。ただしこのライブには1名が参加していない

【さわ子の卒業ライブ】胸にコサージュをつけていることから卒業式当日。ウィンドミルは時計と逆回転であり、卒業への反逆というロックなライブの性格がうかがえる。さわ子は卒業しきれていない大人ということ

【コサージュ】スイートピー。花言葉は「門出」

【ライブへの招待】卒業旅行と立場が逆転していることに注目。今度は梓を誘う4人が控えめで、梓との壁を意識しているが、卒業旅行で過去を共有した梓は彼女たちのライブに参加する資格と意欲を持っている

【五月雨20ラブ】作中の挿入歌の多くは稲葉エミさんの作詞ナンバー

【U&I】この時点でこの曲がHTT最後のナンバーであり彼女たちの集大成。この関係性への賛歌は3-2の彼女たちが彼女たち自身に贈る歌といえる

【巻上さん】彼女が仏頂面?でステージを見ているのが目立つ。理由は様々に解釈の余地があるが、3-2が皆同じ価値観を持っているわけではないことがわかる。ただし、ライブ後は拍手している

【カメラ、ロゼッタストーン、唯】和が持つ唯のカメラ、オカルト研のロゼッタストーン、ステージを降りた唯が一直線に並び、唯はオカルト研と同じサインを掲げる。この三者は「今」の価値を未来に伝えるという同一の役目を持つ存在であることが示唆される

【堀込先生】さわ子たちのライブが卒業を拒否して過去を志向するものであったなら、唯たちのライブはその逆。おそらくは、それを見抜いて許したのだろう

【梓を撮影する先輩3】ここでステージ上の4人を眺める唯が瞬きをする。唯がカメラと同じ存在であるならこれはシャッターであり、唯はここで梓を「撮影」している

【唯のウインドミル】背後からなので時計回りになっている。彼女たちは未来へ向かう。その姿勢はさわ子たちの卒業ライブを越えている

【渡り廊下3】光がほとんど差し込んでいないのが4人の高校時代の終わりを象徴している。この次に梓たち3人組がここに佇む場面では再び光があふれている

【唯の座席】ここで初めて4人はムギではなく唯の座席の周りに集まっている。話題は梓への歌を完成させること。唯は梓に対する要、キーパーソンであることが象徴されている。またs2e20と対比して、モラトリアムとの別れに対する彼女たちの成長が描かれてもいる

【横断歩道2】キープレイス。前半の登校シーンで唯とムギが足止めされた横断歩道。今度はふたりの前で信号が赤から青に変わり渡れる。梓に贈る歌への懸念が払拭されて、ふたりが未来へと進めるようになったことが象徴されている

【梓を撮影する先輩4】ムギはすでに梓を撮影していたことがこの携帯電話の画像からわかる

【卓球】s2e23の卒業式前日のことで、この後、昼食を求める購買部で梓は先輩たちにつかまる。青いラケットの純と赤いラケットの梓のスコアが3-1で止まるのは、先輩たちに反して未来に進みたくない梓の気持ちの顕れか。梓は止めた卓球の玉を手の中で反時計回りに回す

【ウインドウシェードに隠された目覚まし時計】二度寝防止のためらしい。未来に対する唯の不安の現れとも読める。朝になると目覚まし時計はいつもの位置に戻っている

【唯と憂の会話】常に支えてくれた憂への感謝を伝える唯。そして未来に抱く不安を問う。根拠がなくとも、憂の言葉に唯は無条件で安心する。ふたりの関係性が凝縮されたシーン

【階段】s2e24で和と別れた続きのシーン。s2e24では唯が踊り場に上がるまでが描かれている

【屋上】屋上が解放されて登場したのはシリーズ中s2e25のみ

【屋上の4人1】律に不安を吐露する唯。手の冷えたムギは澪と同じ存在。怯える仲間に活を入れる強さは現実主義者の律にしかなく、律のリーダー性がうかがえる

【飛行機雲7】ここからの飛行機雲は最も重要なキーショット。一羽の鳥と一筋の右=未来へ向かう雲。彼女たちのひとつの未来への飛翔を象徴し暗示する

【先輩への手紙】唯にだけは「先輩」を漢字で書いている。梓の背伸び

【飛行機雲8・9】離れた場所で梓と4人は同じ飛行機雲を見る。共にあるとき彼女たちはひとつの未来を共有するという4つめの「約束」

【飛行機雲10】窓ガラスに映る雲は逆に過去へと向かう雲になる。同時に梓はおでこの傷を気にする。これはs2e24で描かれた梓の心の傷の暗喩。このワンシーンで梓が過去を思い先輩との別れに心を痛めていることが受け取れる

【屋上の4人2】「私達に翼をくれたのはあずにゃんなんだ」。4人が羽ばたくための翼が梓。一羽の鳥と一筋の雲の意味も判明する。梓がいてこそ4人はHTTとしてひとつの未来に進む

【キャラの名6】先述の通り作中、梓には姓字がない。それが唯が梓を色々に定義しようとする前フリ、仕掛けになっている。また、梓が特定個人でないことから、この唯の定義は後輩への一般論として拡大解釈することもできる

【キャラの名7】その「何者でもない梓」は「天使」と定義される。梓の姓字が登場しなかった理由がここで明かされる

【屋上の4人3】4人のポジショニングが最も象徴的に描かれた会話。夢想家で律に実現性を問う唯。現実主義者で夢の実現に確信のない律。5人の絆を誰より強く信じているムギ。可能性を願う澪

【飛行機雲11】唯が見上げる飛行機雲は10と同じ過去へと向かう雲になっていて、唯はこれを手で区切って覗きこむ。TVシリーズを通じて常に前だけを見て進んできた唯が、唯一ここでだけ、時を止めて過去を振り返り、別れの心痛を梓と共有している

【部室6】s2e24と同じシーン。TVと比較してムギと律の短いやりとりの会話だけカットされているが、監督は脳内補完してもらいたいとのことをどこぞで述べていた

【寄せ書き】寄せ書きを、さわ子はもらった卒業証書のようにかざす。その向こうにはs2e04、06で彼女の未熟さを知っている女の先生がいて微笑む。これは卒業ライブで少女時代を卒業しきれなかったさわ子の卒業式といえる

【椅子に置かれた鞄】s2e24と同じ。卒業証書で梓の学生鞄が他の4つと隔てられている。先輩たちの鞄のキーホルダーは見えない

【花びらと写真】キーアイテム。花びらはs2e01で唯が渡り廊下で拾った在校時代の価値。写真もs1e01で今を記録したもの。続いて贈られる「天ふれ」の3つを梓は継承する。ここで梓自身がカメラのように価値を記録して未来へ伝える存在になる。つまり梓と唯は同じ存在として描かれている

【天使にふれたよ!】この歌は4人の先輩が梓に彼女たちが学生時代に培った価値を伝え、これからも共にあろうとする4つめの約束。4人と1人の絆。梓の不安な悪夢を払拭し、飛行機雲の象徴する彼女たちのひとつの未来を約束する

【演奏中の4人の服】一連のシーンに4人の旅行中と同じ衣装の組み合わせは存在しない。なお、唯はどこでも旅行中の赤い靴を履いていない

【渡り廊下4】外を眺める梓の視線を純と憂が引き戻す。ふたりが高校に残る梓の居場所であることがここで暗示されている

【橋】古来「はし」は二つの場所を繋げて渡すものの呼び名(階段は古語で「きざはし」)。こちらは現在、橋の向こうは未来と解釈できる。梓の未来に4人の先輩たちが待っている

【歩く4人】本作を象徴的に総括するシークエンス。4人は3本の道を横切るレンガ線を越えて歩き、横断歩道を渡りきり、橋を駆けていく。本作は4人が梓に贈る歌という卒業課題をクリアして、未来に駆けていくまでの物語といえる

【唯の飛行機】腕を広げた唯は右向きに飛んでいく飛行機。すなわち未来へと飛ぶ飛行機。唯たちは未来へと駆けていく。その向こうに梓と和がいて、卒業した彼女たちがやがて再び巡りあう繰り返しが暗示されて作品は終わる

【ED1】ヘルタースケルターは滑り台。メリーゴーランドと合わせて「回転」するもの。ただし強調されるヘルタースケルターは螺旋。彼女たちの繰り返しは常に少しづつ違うという象徴的暗喩

【ED2】白バラは純潔、無垢を意味する。白バラの園は彼女たちの少女性のモラトリアムを象徴している。映画「エコール」の影響が見られる

【ED3】ムギの赤いキーボード。寿司蘭鋳で登場したものと同じ。モラトリアムの寓意

【ED4】椅子の上の赤いりんご。楽園を追われる罪の果実か。視線を漂わす唯。誰かがこれを食べた?

【ED5】澪とムギの髪が編みこまれている。本編中ふたりが対照的に描写されていたことを踏まえてみると、ふたりの絆を描いているのだろう

【ED6】園を引き裂く澪。少女時代とモラトリアムの終わり

【ED7】澪は少女時代を象徴する白バラを棄てて走り始める。この海岸、セブンシスターズはThe WHOのアルバム「四重人格」を元にした映画「さらば青春の光」の舞台。その映画では少年期と決別して大人になる葛藤が描かれており、テーマ性が通底する

【ED8】固く結ばれたリボン。少女時代に培われた5人の「絆」の象徴

【ED9】布にくるまる5人。これもThe WHOが元ネタ

【ED10】花園に置かれた楽器。解釈はいろいろできるが、確証はないので保留
【スカボロー・フェア4】変化球。ふわふわ「タイム」。スカボロフェアに歌われるの4つのハーブ「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム」は時間を超えた耐久性を願う呪文。またこの曲は先述通り映画「卒業」のテーマ曲として有名で、本作のテーマと通底する

【おしまい】お疲れ様でした!



以上ですw

テーマ : けいおん!
ジャンル : アニメ・コミック

No title

>超記憶術さん
理解しました。ありがとうございました

No title

>atomさん
手紙のシーンは、映像の部分だけを解釈して記事のようにコメントしている、ということです
純のラケットについては3年ということなんだろうと思っています

No title

>超記憶術さん
唯への手紙が最後というのも含めてあのシーンに含められた意図、ということですね。分かりました。

純については、卓球の青いラケットも含めて、何らかの解釈の余地があるのかもしれませんね。

No title

>atomさん
手紙のそれは知っていますが、それは映画のフィルム外のことですので、あくまであのシーンに関して、です
あの3人もきっと未来にいる存在なので、そういう解釈もありだと思います。あの3人の写真に関しては、自分は純の青いやつだけ配色がほかの2着と違っていたのが気になってます

No title

【先輩への手紙】 梓は、手紙の封の外側のあて名はカタカナで、手紙本文のは漢字で4人全員に書いているようです。


ロンドン4日目のライブが未来のライブなら、ライブに駆けつけたさわちゃんが持ってきた忍者のコスプレ写真を見て、5人がいつものライブのような調子を取り戻したということは、写真に写っていた「和・憂・純」の3人は5人が未来を生きるために不可欠な存在という寓意が見いだせると思うのですがどうでしょうか

No title

>メガネさん
コメントありがとうございます
恐縮です。ありがとうございます。放送ではカットはありませんでした。ただCMが結構頻繁にはいったのだけが残念でした。放送終了後に、BDのCMが多分1分かもうちょっと長いくらいのやつが流れましたが、多分あれはアニメイトなんかで店内放送していたバージョンじゃないのかな?と思っていますが、ちょっと確かなところはわかりません
コミケの方はお陰様で入稿が先週終わり、印刷も終わって会場搬入だけなんで、印刷所さんと宅配業者さん次第となっています。ありがとうございますw

こんばんは。

いつも、楽しく拝読させて頂いています。先生の解説は新たな視点でこの作品を見れて嬉しい限りです。また、昨日も、私は地方組で、実況などは、参加できませんでしたが、もし、宜しければ、地上波はどの辺が、カットまたは、省略等が、あったのか、先生の意見を聞いてみたいです。長文でスミマセン。コミケの新刊も頑張って下さい

No title

>atomさん
コメントありがとうございます

そうですね。時計は多くの場所に執拗に現れるので、明らかに意図的に配置されているでしょう。その多くがアナログであることも「回転」との関連付けを示唆していると思います
卓球に関しては、おっしゃるとおりメタ的な演出意図ということです

おっしゃるとおり、この作品…というか山田尚子監督の、というべきか、自然な行動にクリエイターの作為が込められているところにこの作品の深み、凄み、恐ろしさがあって、それがわかると本当に慄然とします
そんなところも含めて、この作品は何度も何度も見返すに値する傑作だと思います

No title

【時計】 実際、ホテルの部屋や職員室のどこかにも時計はあるのでしょうけど、ロンドンの町に比べて時計を明らかに描かないことには確かな寓意を見いだせますよね。

【卓球】 梓が未来に進みたくない気持ちだからラリーを3-1で止めたのではないのでしょうけど、暗喩してはいますね。


梓が作中で写真を撮らない等もはっきりしてますし、キャラクターの自然な行動に寓意を組み込むことへの凄みを改めて感じました。

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