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【映画考察】なぜそれは「"歌"を残すこと」だったのか ~s2e23×映画で再読する~

今回の記事は映画とテレビシリーズをまたいだ作品読解です
周知の通り、映画けいおん!はs2e22からe26を含めてe24までの間のエピソードですが、それを踏まえると、今一度s2e22からe24までを再評価する必要があるとずっと思っていたので、その辺を少しづつ整理していこうかと思います

渡り廊下が出てくるe22や、クライマックスそのものがダブっているe24の再考察は比較的頭の中でできのですが、s2e23だけは劇中でもシンクロする部分がするっと流されていたので疎かになってました
そこで先日、今一度s2e23を見返してみたのですが、ひとつ気づいたことがあるので、それについて今回の考察を書いてみます

■ 映画とs2e23の時制合わせ

その前にまず、映画劇中とs2e23の時間を合わせておきます
s2e23は卒業式前日の朝から夜までを描いた回です。この日、唯たちは律の呼び出しで午前中に登校し、部室にたむろって、教室の荷物を回収し、生徒会室で和と談話し、12:30すぎに購買部で梓たちに昼食を買ってもらい、ゴールデンチョコパンを食べ、午後になって部室を掃除をし、放課後に梓を加えて最初で最後のレコーディングを行う。それが終わるのが19:40頃のこと
一方、映画で描かれるこの日は、唯のVサインから場面転換して、2年生3人組の卓球シーンから始まり、このシーンが終わると、その日の夜、21:30頃の唯の部屋に移り、唯と憂が会話しています

ふたつの場面の共通点は梓と純がジャージを着ていることで、これが時間的につながっていることがすでに明かされています。よって唯たちが生徒会室にいたその頃に梓たちは(昼前=4時間目の)体育の授業で卓球をしていて、その後、購買部前で唯たちと梓・純が出会う、という流れになっていることになります

また、このことからs2e23の時点で唯たちは梓に贈るための歌「天使にふれたよ!」を(「天使」のフレーズをのぞいて)ほぼ完成しており、彼女たちを悩ませている問題はないことになります

■ おさらい

s2e23で描かれたのは、彼女たちの学生時代最後の放課後の時間であり、唯たちと部室の別れの儀式、けじめでした。彼女たちはそれぞれにやり残したことをやり、部室を掃除して、放課後を告げるチャイムを聞く。唯はその時初めて、これが最後の放課後であることを認識し、何かをしなければならないという強い衝動にかられ、和の生徒会長の記録写真のように、何かを残すことを提案します

映画と重ねてみると、これは梓に何か先輩らしいことをしたいといった唯の姿と重なります
唯がこのふたつの次世代への贈り物の提唱者だったことは改めて指摘されるべきです。この作品において唯は「今を大切に生きることを象徴する人物」として描かれており、その文脈から、いずれの場面においても唯が誰よりも率先して「今やらなければならないこと」に強い執着を見せるのは当然の流れと言えます

■ ピクチャー、文字、音楽


で、今回の本題
最後の放課後に何をすべきか。唯は生徒会長の記録写真集のように「何かを(桜高に)残したい」といいました
そして何を残すかについて、3度の提案をしています

唯「みんなの写真を飾るとか」
律「うちらのだけあってもなあ」
唯「机に名前掘るとか」
澪「いや、ダメだろ」
唯「えーと…あっ。"歌"は!?」
澪「歌か!」
ムギ「いいかも!」

という流れで「歌を残す」事になるわけですが、ここで映画を重ね見るとひとつのことに気づきました
それは、「歌」が選ばれる過程において弾かれた「写真」と「名前=文字」は、映画においていずれもキーアイテムとして登場している、ということです
「写真」は言わずもがな、そして「机に彫られる文字」は「石版に彫られた文字=ロゼッタストーン」として
おそらく、映画にロゼッタストーンが登場したのは、s2e23のこの場面に伏線があったのではないかと思います

■ いつか誰かに届く「ライブ」

自分は映画の考察において「写真」と「ロゼッタストーン」は共に同じ機能、意味を与えられていると指摘しました。それは共に「今の価値を記録して時を超えて未来に伝達するツールである」ということです
さらにいうなら映画とs2e23に共通して登場する「カセットテープ」もまた同様です
ということは「カセットテープ」に記録される「歌」は「今、そのもの」と推察されます

「記録された歌」が作中で果たした機能をシリーズで俯瞰してみると、これはほとんど2例しかありません。s1e04でのデスデビルのカセットテープに記録されたライブ演奏と、映画冒頭で登場する「光」だけです(ほとんどといったのは、他にラブクライシスのCDなどもあったから。でもこの楽曲は作中に登場していない)
前者は、澪を触発して軽音部に初合宿と初セッションをさせました。後者は唯たちにごっこ遊びをさせています。それらは共に今に生きている唯たちに何かのアクションを起こさせるきっかけになっていて、ライブ性のある情報なのは確かでしょう

■ 螺旋の連環

余談ですが、この作品が「少しづつ違う、同じ出来事の繰り返し」という螺旋の連環を描くものであることは過去度々指摘しているとおりで、このデスデビルとHTTのカセットテープもまたその一例です

s2e23で唯たちがカセットテープに記録せざるを得なかったのはまったくの偶然ですが、結果としてこの行為は、デスデビル=先輩たちと同じ行為でした。また映画では、唯たちは「天使にふれたよ!」を梓に贈ったことが、結果として「光」を後輩に贈ったデスデビルの先輩たちと同じ事をしたことに気づきます

とすれば、s2e23の放課後ティータイムのカセットテープもまた、いつかの未来において、後輩たちを刺激するアイテムになるのかもしれません。彼女たちはそのテープを残すことで、まだ見ない無数の後輩たちともつながろうとした、とも言えるのではないかと思います

テーマ : けいおん!
ジャンル : アニメ・コミック

No title

>emanonさん
コメントありがとうございます
そんな先の話をやったらさわちゃんが悲しいですw

ぞくへん!

放課後ティータイム、が記録されたカセットテープ・・・
レコーダーがまだ壊れずに備品として部室に残り続けてくれれば、
教員になって母校に戻ってきた唯 (大学の専攻、教育学部でしたよね) と
現役桜高生徒の軽音部がつながる・・・

ってのは安直すぎますよねぇwww
さわちゃんは堀込先生ポジションなんですが (いや、まだ早いか)
まだ独身で、新婚旅行で海外の夢もかなわずw
唯と一緒になってティータイムに興じて、現役生から煙たがられてるとか・・・
ダメですかね、かきふらい先生に製作委員会の方々・・・いやだから、安直だってw

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