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【山田尚子作品考】 「映画けいおん!」「たまこラブストーリー」そして…

でまあ…今日は雑感などつらつらと

とりあえず、ぼちぼち上映が終わりつつもある「たまこラブストーリー」なんですが、正直なところ、過去の考察で自分の中ではあらかた作品に対する把握、理解というものが終わってしまった感があります。その、巷でいうところのすごく良かったとか感動したとか胸キュンしたとか恋愛がしたくなったとか…そういう話はどうもその、アラフォーのおっさんがわざわざ言うことでもないという感があって述べにくいわけです(笑)
そう、この作品は自分にとって大変感想を述べにくい作品です。ただ良かった!と言ってしまえばそれまでで、別にそれを熱弁するのも変だし。というか…他の人の感想をTwitterとかでみて、ふんふんそのとおりだ、と思うんだけども、同じことを自分が言わなくてもいいなあ…みたいな、そういう気分になっちゃうわけですw

しかしそれでも、作品の核心部分は掴めた、という確信はあります
過去の記事に記述したように、「映画けいおん!」は「橋を渡る物語」であり、「たまこラブストーリー」は「橋を架ける物語」だった、という総括をしたからです。おそらくこれ以上にふたつの作品の本質を掴んだ表現はない、という自負はあります。あとのことは枝葉…とまでは言わないまでも、その本質を彩る仕掛け、装置だったと、今はそのように感じています
「映画けいおん!」は、あの足元をアップにした最後のシークエンス、横断歩道という車道に架かる歩道の橋を渡り、さらにその向こうの橋を駆けていくという展開が、作品全体を象徴し物語るものであり、「たまこラブストーリー」は、冒頭と最後、ふたりの間に糸電話の橋が架かるという展開が、作品全体を象徴し物語るものであったということです
自分が理解する限り、山田監督の作品作りは極めてロジカルであり、また、その描こうとする本質の部分は、宇宙の真理が単純な数学の方程式に表されるように、雑味なく簡潔に整理されうる、美しいものだと感じています

そして発表されたふたつの作品に「橋の物語」という共通点を見出した現在、山田監督の次回作も、おそらくは橋の物語であろう、という推察もあります
そう、もう自分の関心は半分くらい、彼女の次回作に移りつつあるかもしれません

山田監督は民俗学を踏まえたメタファー論の知識を持っている、ということを自分はほぼ確信しています
そも、「Free!」7話でも、トンネルが生と死、現世と幽世、この世とあの世の淡い、境界であり、異界との接点であることを踏まえた表現をしていました。そして今回の「たまこラブストーリー」においても、橋の上で死者と邂逅させるという演出をしています。彼女はメタファーによって物語を作る…それも、日本の民俗を踏まえたものを描くという傾向があるようです。実はオカルトとか伝奇ものだとか、そういうものを作らせても行けるんじゃないのか、という気がします。案外新作は、お化けが出てくるんじゃないかとも邪推?しています
 
ただ、先日の京都新聞のインタビューを見るに、彼女は日常の中のことを描いていきたいと確信を持ったようなので、きっとそういう内容の新作になるのでしょう。次のテーマはなんでしょうねえ。「たまこまーけっと」が終わった直後のインタビューですでに次回作の構想はぼんやりとあると述べていましたが、それをやるのかもしれません
まあ、新作が作られるとしてもまた1年は向こうのことでしょうが、それを楽しみにしていたいと思います
とりあえずはその前にインタビューやらBDやらですね。またCut誌やキネ旬あたりがやってくれると嬉しいのですけど

因みに自分の手元にはまだ「たまこラブストーリー」の前売が5枚残っています。これはしっかり使い切りたいところですw

No title

コメントありがとうございます

>nanashiさん
自分は逆に、たまこまーけっとの方がやりたいことがまだ分かりやすくて、たまこラブストーリーは当初、暗喩を解くことがまるで本質に迫っていない感じがしていて、それらも断片的な感じがずっとしていました。今は橋論でほぼ構造は解体出来、断片的な暗喩もパズルのピースのようにはめることができたかなと思っています

この映画の面白味…というか恋愛映画の面白味は放置してますw そういうのは人それぞれなので…個人的にもいいとは思うんですが、本当にその、何がいいかというのは本当に説明しにくいですw だってこんな恋愛経験ないですしw
このシーンがいいあのイーンがいいといっても、なんかそれこそつかめてない感じですし…やはり自分は彼女が作る箱庭的な映像がとにかく好き、なんだろうなあとは思うんですが。言われてみると自分は物語を楽しむというより、分析対象としてこの映画を見ていたかも知れません…

インタビューがこれからいくつか出てきてくれると良いなあと思います。自分は、ふたつの世界に行って帰る橋を架けるというところに山田尚子監督の恋愛哲学を見ているので、この作品に個人的な恋愛観がどのくらい反映されているのか、その辺突っ込んでもらいたいです(笑)

>YASさん
すいません、自分はエッチな部分は肝とは思っていません…っていうかそんなエッチじゃないと思うんですがw
たまこが大人の女性になるという文脈において、風呂のシーン等で性徴を描くセンテンスは入っていますし、あるいはEDの映像に性的な匂いがあるのも確かです。ふたりの間にもそういう意識の変化があるのでしょう。でも、それらは見たまま、受け取ったままの情報かなと思っています…

No title

nanashiさんに同意ですわ
管理人さんはこの作品の肝であるエッチな部分も語ってほしいな

No title

たまこラブストーリーは言葉にしづらいですね
いくら記号の寓意を読み取ってもそこがこの映画の本質ではないような気がします

ストーリー構造の把握はたまこまーけっとの方が難しかったです
たまこラブストーリーは構造はシンプルだけどとても一言でこの作品を語れません

そしてこの映画の面白さを成り立たせてるであろう本質の部分は
これまた男だと気恥ずかしくて語りづらいものがあります(笑)
だからグルグルグルグルいつまでも外側の記号の読解で遊ぶしかない(笑)

山田監督は「照れないように」とこの映画を作ったとインタビューで語っていました
監督があえてやってこなかったフラッシュバック演出もこの映画では多用し
まさに直球とも言える作品になっていると思います。
次も直球な作品を期待しています!
あとCUTでインタビューしてた人の感想を聞いてみたいですね。
放送前とはいえTV版であれだけ特集組まれてましたし映画をどう感じたのか気になりますw

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