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【感想】「響け!ユーフォニアム」 第二話感想

えーと、第三話を前に、第二話の感想。これもただの雑感ですw
相変わらずアニメ本編以外、原作も含め一切の情報を摂取していませんので、錯誤があってもご了解くださいw

第二話になって、ようやく「お?面白そう!」になりました。第一話は先週の感想でも述べたように、希薄な内容を濃い演出で見せるというもので、内容的には特にフックするものではありませんでしたが、第二話になって登場人物の思惑や今後の方向性がうかがえるものになり、ぐっと魅力的な作品になったと思います

第一話感想前回の記事で述べた通り、各部員の部活動に対する意欲格差があり、第二話以降の方向性として、共有価値(目標)の設定がテーマになるだろう、という予見をしてたわけですが、第二話で案の定、そうなってきました

今回の最大の見所は、なんといってもその「共有価値の設定」をする物語の流れ「滝の問題提起と、あすかによる多数決」という"謀略"です

ええ、あれは「全国大会を目指す」という結論に至るための謀略でしょう。自分はそういう見解ですw

■ キーパーソン

この"謀略"を論じる上で、ポイントになる人物が3人います

1)滝先生(顧問)
2)あすか(副部長/低音リーダー。3年)
3)あおい(幼馴染の先輩。3年)

この3者は吹奏楽部が早速直面した「今年の目標」つまり自分が先週いったところの「共有価値の設定」を巡って、それぞれ象徴的な役割をもっていると思われます

滝先生は、一言で言ってかなりヤバイ、最悪の人間という第一印象でした(笑) 部員に対してまさしく「共有価値の設定」を求めた彼のやり口は、恐ろしく辛辣で暴力的です。それは口調が怖いとかそう言う話ではなく、この人物は腹黒ということです。これまた後述

あすかは向上心がある人間でしょう。全国大会を目指していそう。明るくて社交的な表面に騙されそうですが、彼女は内心では策士なんじゃないかなという。それを感じさせたのが、彼女の提言した「多数決」だったのですが、それは後述

あおいは彼女は「多数決」で唯一、全国大会という方向性に否を挙手した人物です。彼女の姿勢についてはまだ予断を許さないところがありますが、これを久美子に「アリバイ」といったことが彼女を理解する上でのポイントになる発言でした。いろいろ語るべき人物のようです。これも後述

というわけで、論点を語る上で、今回一番重要なシーンはBパートの「多数決」でした。ここを見ていきます

■ 滝の辛辣な「誘導」

今回、部活動の目標設定がされました
この問題提起をしたのは新任顧問の滝で、その決定方法に多数決を設定したのが副部長のあすか、唯一「全国大会」に反対を挙手したのがあおいという配置です

で、端的にいうと、滝のやり口は詐欺師やブラック企業のそれでしたw 
要するに、彼がやったことは完全な誘導です。まず顧問という強い立場から、生徒に対して、さり気なく目標設定をしましょうと提案。自主性を尊重しますといい、すべての決断の責任が生徒自身にあると設定しました。その上で、まず「全国大会」という文字を黒板に書き、バツすることで、全員に全国大会を印象付けておいてから、その否定に罪悪感を抱かせました。その上で「『全国を目指す』か『楽しい思い出づくり』か」という二者択一に全員の思考を縛ったわけです

これでは彼がいくら「生徒の自主性を重んじる」だの「私はあなた達に従います」と言ったところで、生徒の思考が全国大会に誘導されるのは必然です。さらに悪質なのは「これはあくまで生徒たちの意志で決めたこと」という責任意識を生徒に抱かせ、自分は手を汚していないという体面を守っていることです
彼の最大の武器は「正論」であり、これを暴力的に行使したのがこの問題提起でした

いくらなんでも狡猾過ぎる!w

おそらくこの手の文化部の活動において、最初に揉めるのはその点で、こういうことははっきりさせず、なんとなくなあなあにしておくことで、衝突を避けるものなわけです。このことはこのずっと後のベンチのシーンで、あおいが久美子に話した「みんななんとなく本音を見せないようにしながら…ぶつかってみんな傷ついちゃう」で回収されてます。おそらくこれまでの吹奏楽部はそういうもの、なあなあにしてきた部、だったのでしょう

しかし滝はその問題を避けず、あくまでやらねばならぬものとして穏便に問題提起し、生徒の自主性を重んじるという正論をもって、狡猾に価値の選択を部員に強要しました
ですから、彼の真意は明白で、もとより滝は「吹奏楽部を全国に導きたい人間」なのです。そして「部員自身にその責任を帰結させた」ことで、全国大会を目指す意志のない、不都合な異端の存在を排除するための正論、大義名分まで整えてしまったわけです。今後の部活動において、全国大会という目標に否を唱える者は、この大義のもとに部から排除されていくでしょう

彼は間違いなくこれを意図的にやっていて、その上で生徒の動揺や困惑を笑顔で流しています
これを極悪人と言わずしてなんという!w

しかしこの決定に「多数決」を持ちだしたのはあすかでした。実はこの多数決という方法がまたマズい。最悪の方法です

■ 多数決という「謀略」

リアルタイムで見ていて、滝はやべえと直感しましたが、あすかが多数決を言い出したのはさらにまずかった。それはまずいとツイートしたくらいですw

部活動の目標設定、共有価値の設定は、多数決で決めてはいけない類のテーマでした。個々人の自由意志があり、希望や方向性があるわけですから、十分なコミュニケーションを重ねることでしか、見解の一致に至ることはありません。しかもその結論は二者択一であるとは限らず、吹奏楽部は「全国大会を目指す人たち」「楽しい思い出を作りたい人たち」の二部制になっても良かったはずなのです。しかしこの余地は、滝の提示した二者択一への誘導と、あすかの多数決の提言で完全に消されてしまいました。とんでもない詐欺ですw

そこで当然に「あすかの多数決の提言は意図的なのか?」「あすかと滝は実は裏で手を組んでこの謀略を仕掛けたのか?」という疑問がわきます。というか見ていてリアルタイムでそう思ったわけですがw 

「あすかの多数決の提言は意図的なのか?」…まあもうこれは素直に、意図的なものであり、あすかは全国大会を目指したいのだ、と理解するべきでしょう。彼女が吹奏楽部に対して意識が高いことは、そのやる気の凄さから十分にうかがえることで、おそらく熱意の空回りしている部活動に彼女なりにストレスをためこんでいたのではないかと思います。あの滝の問題提起は、現状を打破するには十分なお膳立てであって、頭の回転が早ければ、あそこで多数決を持ち出せばその結論がどうなるかは自明でした…が、この展開は彼女一人ではかなり不確定要素の多い話で、当然に後者の疑問がわきます

つまり「あすかと滝は実は裏で手を組んでこの"謀略"を仕掛けたのか?」。これは、第二話の内容からだけではなんとも言えません。滝は新任顧問ですから、すでにあすかと接触していたかどうかはまったく不明です。しかし滝の誘導とあすかの多数決の連携がなければ、「吹奏楽部が全国大会を目指す」という結論に至る確率はだいぶ下がっていたのではないでしょうか

このへんは今後、真相が明かされていくことでしょう

■ あおいのポジション

で、この多数決において、唯一あおいだけが全国大会に反対を挙手します

自分はリアルタイムでは、彼女は滝とあすかの意図を看破した上で、唯一対抗措置をとれた人なのかな?と思ったわけです。あそこで反対の意思表示をして部に残ることは、ふたりの謀略に対して唯一有効な、手続き通りの対抗手段です。それは今後、嫌なことに嫌と意志表示できる必要十分条件を整えたわけで、彼らにとっては喉に刺さった小骨のような存在になれるでしょう

ですが…数回見返すと別の可能性が濃厚になってきました
彼女はどうも、なんとなく部活をやってきて3年目を迎えてしまい、それに後悔している人のように思われます

それを読み解く鍵は、ベンチでの久美子との会話です。そこで彼女は反対の挙手について「アリバイ作り」といいました
「アリバイ」とはどういう意味か?
これは上記したように、これは謀略への対抗措置という意味にも取れます
しかし久美子との会話全体の流れからすると、あれは自分自身の過去2年間に対するアリバイなのではないでしょうか
あそこで全国大会を目指すと挙手することは、過去の無作為だった2年間を否定することになる。反対に挙手しなければ、それまでの自分を正当化できないわけです。しかし本当は、全国を目指してみたいという気持ちがあるからこそ、あれは「アリバイ作り」になるのではないか…というわけです。すると、「久美子ちゃんも気をつけた方がいいよ。3年なんてあっという間だから」というセリフにも筋が通ります。

また傍証として、久美子と鴨川の橋を渡って話すシーンで、画面奥への信号は赤、進行方向の横断歩道は青で、そのまま点滅する青信号を真っ直ぐ渡っていくという演出をやっていますが、場面の会話と相まって、彼女がそれまで挑戦をしなかった人であり、もう時間がない、そのまま進むしかないことを推察させます

多分、彼女は目標を目指してがむしゃらにやらなかったことを後悔している人間であり、目標の定まらない、ふらふらしている久美子の反面教師となるべきキャラクターとして設定されているのだろうと思います。もしかしたら久美子の背中を押す役割もあるのかも

しかし、なぜ今年1年頑張るという選択をしないのか?できないのか?時間がないのか?という疑問が残ります
彼女もしばらく追っかける必要があるでしょう。今後、吹奏楽部では本音が噴出して、本当に全国を目指したい人とそうでない人のトラブルがなにかしらあるでしょうし、そこで鍵を握る人になるかもしれません

■ で、久美子は?w

で、主人公の久美子。あいかわらず麗奈とのことでウジウジして、楽器もユーフォと流され人間です…ダメダメだなお前w

上記の大局にもほぼ無干渉。多数決について「ああいうの嫌じゃない?」と挙手しなかったことにいろいろ言い訳をしています。またあおいには、ああいう言われ方をしたら全国大会に挙手しちゃうだろうとも言っています
つまり彼女は謀略の本質を看破しているのですが、それは彼女の本心でも関心事でもなく、彼女の本心はあくまで麗奈とのこと、自分がどう見られるかであること、というのが皮肉もあって面白かったですw

ここから彼女がどう目標を目指す人間になっていくかは、おいおい見ていくしかないですね

■ その他人間関係

他のキャラも人間関係がうかがえる演出がいくつかありました
後藤(チューバ)とふっくらした2年の女子は交際してるっぽいですね
かおり(トランペットリーダー)はリボンの2年にとってアイドルのようですが、トランペットを吹いた麗奈を見る目が怖いw 彼女自身、同級生を侍らせていて、お姫様気取りのタイプでしょうかね。麗奈のライバルもしくは意地悪する役回りになりそうな感じです
まあ、今回もモブがモブではない作品になっていそうですw


というところで今夜の第三話へ

第二話にして方向性はほぼ予測通り
そして前回の記事に述べた通り、自分の関心事は、成功目標を目指さない人たち(異端者)がどう扱われるか、なのですが、上記の通り、彼らを堂々と排除できるお膳立てがされてしまいました。これは今後、いろいろ揉める可能性があるにせよ、ちょっと痛い決着になりそうな予感です
いやー、今夜も滝先生が何やってくれるのか興味津々ですね(笑)

>emanon さん
コメントありがとうございます

自分は「けいおん!」と比較して見るのは避けていますね。むしろ視聴者がけいおんの幻影に囚われるかどうか試されているのではというw
どちらかというと、伝統的なスポ根なんかと比較したほうがいいかもと思います

ガチおん ?

OP・EDのデザイン、始まったばかりの高校生活と音楽
(なんか3話では楽器に名前付けてましたが・・・)
なんとなく友達に誘われ、流れで部活を決めた主人公。

しかし担任はキリっと厳しく、部活の指導教員に至っては
優しい顔して「やる気のない奴は指導の価値なし」とバッサリ
その部活は開始直後から、ゆるふわの間逆を行くピリピリ
とした不穏な状況。

あえて 「けいおん ! 」 のパーツを使って、ゆるくないガチの部活と
甘くない学園青春モノを作ったら? という壮大 (言いすぎ) な
実験を見ているような気がしてきました。
「けいおん ! 」と比較されるのを、狙っているのでしょうか?

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